「オシッコの色が濃くなったが、病気なの?」こちら、いぬのきもち獣医師相談室です
『いぬのきもち』に好評連載中の、“はい!こちら、いぬのきもち獣医師相談室です”。獣医師相談室とは、犬の健康やお世話について獣医師の先生に気軽に相談できる購読中の会員限定のサービスです。ここに寄せられた相談と回答を、誌面で紹介しています。
ここでは、5月号に掲載された「オシッコ」に関する相談をご紹介します!
Q.オシッコの色が濃くなったが、病気なの?
イラスト/おおたきょうこ
病気の可能性も。飲水量をよく観察して
一般に犬は飲水量が多いので、あまり尿が濃い動物ではありません。ふだんに比べて色が濃くなったということは、脱水により尿が濃縮しているか、病気の可能性が。色で言うと、赤みは出血を意味し、赤茶色は中毒、フィラリア症、溶血性貧血などで赤血球が壊れてしまう反応が出ているおそれが。濃い黄色やオレンジ色は肝炎、バベシア症などで、黄疸を起こしている場合があります。また、尿の出にくさがあるときは膀胱炎、尿路結石、前立腺炎などの可能性があります。
まずは愛犬の1日の飲水量を把握しましょう
脱水を防ぐために、まずは愛犬の1日の飲水量を把握しましょう。ペットボトルから給水すると、飲んだ量が把握しやすいです。飲水量が減ってきたときは、水飲み容器の数を増やしたり、水の温度を調節したりして、飲水量を増やす工夫を。いつもと違う色が混じっているなど、尿の異変に気づいたら動物病院で診察を受けましょう。その際に、排尿直後の尿の写真を撮っておくと説明しやすくなります。
「いぬのきもち獣医師相談室」をご利用ください!
いぬのきもち編集室に常駐している獣医師の先生が、飼い主さんの相談にお答えする、いぬのきもち獣医師相談室。犬との暮らしで気になること、心配なことなどをサポートする購読中の会員限定のサービスです
「いぬのきもち」2016年5月号の連載「はい!こちら、いぬのきもち獣医師相談室です」より、オシッコに関するお悩みをご紹介しました。『いぬのきもち』では、毎月、相談室に寄せられた犬との暮らしで気になること、心配なことを取りあげています。