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犬に手を噛まれたら口に押し込むって本当? しつけのプロに聞いてみました!

犬のしつけのアレコレ、本当のことが知りたい!

 世の中、犬のしつけにまつわるウワサにはさまざまなものがあります。インターネット上はもちろん、雑誌や書籍、果てはいぬ友の話まで、出典はさまざま。
 でもそれって、どれが正しくてどれが間違っているのでしょうか? しつけは犬との暮らしに大きくかかわるもの。正しい情報だけをちゃんと取り入れたいですよね。そこで、今回はしつけのプロに、よく聞く「しつけのウワサ」のウソ・ホントをジャッジしてもらいました! ぜひ参考にしてみてくださいね♪

教えてくれたのは……

今回、しつけのウワサをジャッジしてくれるのは荒井隆嘉先生です。
東京都台東区にある犬のしつけ教室DOGLY代表。日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。愛犬はDOGLYの看板犬しじみちゃん(メス・7才/3.2kg/チワワ/甘え上手)。

ウワサ①犬は言葉が通じないから厳しく叱るほうが効く!?

最近のしつけでは「ほめるしつけ」が提唱されていますが、なんだかんだ言っても犬には難しい言葉は通じません。それならば、「口で言ってダメなら、体に覚えさせる」ではないですが、やはり昔ながらの厳しく叱る方法のほうが効くのでは……?というウワサを検証します。「ほめるしつけ」なんてキレイごと、思いっきり叱らないと犬には伝わらない!なんて声も耳にしますが、いったい本当はどうなのでしょうか?

荒井先生がジャッジ!答えは……ウソです

荒井先生「いいえ、ほめてしつけるほうが合理的なんです!昔のしつけでは、いかに強い番犬に育てるかが重要視されていました。しかし犬との暮らし方も代わり、今では家庭犬として、愛犬と幸せに暮らすことを第一と考える飼い主さんが多くなりました。ほめるしつけは愛犬にとってもストレスになりにくいですし、しつけを通して絆も強まります。愛犬に嫌われるリスクが少なく、しつけやすさでもメリットが大きいので、合理的な方法なんですよ!」

ほめるしつけのほうが「合理的」ということですね。より効果的な方法があり、厳しい方法をとって犬も人も悲しい思いをすることを避けられるのならば、言うことなしですね。

ウワサ②ゴハンを食べないときは30分経ったら下げるべき?

せっかくゴハンを用意したのに、食べてくれない愛犬。体調が悪いのか、はたまた好き嫌いなのか……そんなときは「30分経ったら問答無用で下げてOK」というウワサがありますが、これはホントでしょうか?

荒井先生がジャッジ!答えは……ホントです

荒井先生「そのとおりです。置きっぱなしにしておくと、フードへの食いつきが下がることも考えられます。30分経っても手をつけなければ下げてよいでしょう。それでも食欲がない状態が続くなら、獣医師に相談を!」

しつけ的な観点では、30分経っても愛犬が食べないなら下げてOKとのことでした。それでも食べない場合は、健康上の問題も考えられるので、かかりつけ医に相談すると安心ですね。

ウワサ③手を甘噛みされたらこぶしを口に突っ込むといい?

愛犬に手を甘噛みされたときは、手をこぶしの形にして、口の奥まで突っ込むといいというウワサがあります。なかなか勇気がいりそうな方法ですが……こちらの真偽はどうなのでしょうか?

荒井先生がジャッジ!答えは……ウソです

荒井先生「すごく嫌だと感じた場合は甘噛みしにくくなることはあります。ただし、愛犬の口の中を傷つける、飼い主さんの手に犬の歯が刺さるなど、犬にとっても人にとっても危険なのでやめましょう。人の手を怖がる犬にさせてしまうのも避けたいですね」

効く効かない以前に、一般の飼い主さんにはリスクが高すぎてオススメできないということですね。また、犬にとっても恐怖を与えてしまいかねない行為ですので、やめたほうがよさそうです。

正しい情報を選んで、しつけに役立てよう!

いかがでしたか? 世にあふれている噂の中には、真偽不明なものも多くあります。不安に思ったら、しつけのプロなど信頼できる人にジャッジしてもらうのも手かもしれません!

参考/『いぬのきもち』2019年4月号「気になるあの″しつけのうわさ”ウソ?ホント?を判定!」(監修:犬のしつけ教室DOGLY代表 日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 荒井隆嘉先生)
イラスト/Yu Tokumaru
文/影山エマ
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