1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 動物病院
  5. 人気獣医師がアドバイス! “安心して愛犬の命を預けられる”動物病院を賢く選ぶ秘訣

犬と暮らす

UP DATE

人気獣医師がアドバイス! “安心して愛犬の命を預けられる”動物病院を賢く選ぶ秘訣

愛犬の健康を守るために頼もしい味方となってくれる動物病院。飼い主さんと愛犬にとってベストな動物病院をどう選べばいいのか、JVCC二次動物医療センター目黒本院でセンター長を務める佐藤貴紀先生に自身の診療経験をもとにアドバイスをもらいました。
読者の丸山千佳さんと愛犬・ぽぽくん(オス・3才/ミニチュア・ダックスフンド)
読者の丸山千佳さんと愛犬・ぽぽくん(オス・3才/ミニチュア・ダックスフンド)
「愛犬は、動物病院への苦手意識は少ないようです。家からも近くて、愛犬がよくなついている優しい先生がいるのが、今のかかりつけ医を選んだ理由です」

飼い主さんと愛犬にとって、いい病院かどうかを見極めるポイントは?

健康診断や予防接種を受けたり、愛犬の体調について気軽に相談できる「かかりつけ医」を選ぶにあたっては、自宅から通いやすい、待ち時間が少ないなど人それぞれの条件があると思います。加えて、信頼できる病院かどうかの判断は、以下のようなポイントに注目してみるといいでしょう。

症状や治療について納得できる説明をしてくれるか

やはり一番大切なのは飼い主さんへの対応がきちんとしているかどうか。愛犬の治療を適切に進めるのは飼い主さんの承諾があってこそ。どんな病気でどんな治療が必要になるかという説明をきちんとしてくれる病院が安心です。
「適切な治療を行なうには、獣医師と飼い主さんとのコミュニケーションが不可欠。健診や予防接種などで日ごろの愛犬の様子を診てもらっていると、いざというときにも安心です」と佐藤先生

獣医師の数が多い

「いつも同じ先生に診てもらった方が安心」そう考える方も多いと思いますが、万が一愛犬が救急にかかったときに担当の先生がいなくて治療が手遅れに……といったリスクも。病院全体で愛犬の情報を共有し、頼りになる獣医師が複数いてくれるというメリットは計り知れません。

医療機器設備が充実しているか

動物病院において、検査機器や入院設備などの充実度は、確定診断から根治治療までカバーしてくれるかどうかのひとつの目安になります。ホームページを参考にしたり、実際に病院にかかる前に見学や下見をさせてもらうのも良いでしょう。

動物目線での配慮がされているか

例えば、犬と猫、そのほかの動物など種別によって待合室や診察が一緒にならないように予約時間を別にしているかなど、動物が極力ストレスを感じないでいられるような配慮のある病院かどうかも気にかけて。

受付やスタッフの対応もチェック

待合室などで長いあいだ待っている飼い主さんに対して「もうすぐですよ」などと声をかけてくれるような心遣いのある病院を選びたいもの。逆に、重症で受診している犬は早めに診察するように促してくれるようなスタッフの対応は信頼感にもつながります。

考えておきたいのは、愛犬に高度な専門治療が必要になったときのこと

さらに、愛犬の命を守るために飼い主さんが考えておくべきは、愛犬が完治の難しい症状や専門性の高い病気になったときの対応です。かかりつけ医を選ぶ際には、必要に応じてほかの動物病院を紹介してくれるかどうかも確認するのがベストです。

ポイントは、専門性に優れた治療が可能かどうか

動物診療において「一次診療機関」と位置付けられるのが、かかりつけ医などとして一般診療の受け入れを行なう動物病院。種別・症状別に幅広く診療を行いますが、個人ですべての分野をカバーするのは限界があると僕は思っています。

そこで、より精密な機器を使っての検査が必要だったり、専門的な知識や医療技術が必要になったときに、かかりつけ医などから紹介を受けて診療を行なうのが、本院が掲げる「二次診療機関」です。いつもの病院では治療が難しい部位の腫瘍なら整形外科の専門科へ、心臓疾患なら心臓病の先生に診てもらうといったように、高度な専門技術を持った獣医師がチームで診療を行うことで、もっともっと助かる命が増えていくと思っています。
「かかりつけ医と二次診療先の獣医師が、愛犬の症状や診療内容について綿密に共有したうえで万全の治療に当たります」(佐藤先生)
「かかりつけ医と二次診療先の獣医師が、愛犬の症状や診療内容について綿密に共有したうえで万全の治療に当たります」(佐藤先生)
愛犬が必要とする“最善の治療”を受けるためにも「二次診療」との連携に真摯に取り組んでいる動物病院かどうか、そんなところも念頭に置いてかかりつけ医を選んでみると良いでしょう。

佐藤貴紀先生

獣医循環器学会認定医。麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdays東京ミッドタウンクリニック副院長に就任。2008年白金高輪動物病院を開業。中央アニマルクリニックを附属病院として設立し、総院長に就任(現在は顧問獣医師)。動物病院のグループ化を進めるJVCC株式会社取締役COO。JVCC動物病院グループ株式会社代表取締役も兼任。この春、東京都目黒に開院したJVCCグループ二次動物医療センター目黒本院では自身の専門である「循環器」科を担当。

撮影/尾崎たまき
取材・文/ヨシノキヨミ
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る