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【専門家監修】ポメラニアンのしつけは傾向と対策がポイント!
ポメラニアンは気の強い一面もあり、しつけが行き届かないと困りごとが表面化してしまうことも。そんなポメラニアンの3つのしつけポイントや、シチュエーション別の対策をご紹介。また、抱っこを嫌がるポメラニアンに無理なく慣れてもらう方法も解説します。
ポメラニアンってどんな犬?
ポメラニアンのルーツは、スピッツの仲間であるサモエドだといわれています。これらのスピッツの仲間はよく吠える傾向にあり、ポメラニアンもそれにあてはまります。
また、個体差はありますがポメラニアンは気が強く自己主張が強い面もあるため、飼い主さんが愛犬の要求に根負けしてしまいがち。求められるがままにその要求に応えてしまうと、愛犬は「粘って主張すれば要求を叶えてもらえる」と学習してしまいます。
ポメラニアンのしつけにおいて、甘やすことは厳禁。要求に何でも応えて甘やかしすぎないよう、心構えをしておきましょう。次の章からは、ポメラニアンのしつけの際に抑えておきたいポイントをご紹介します。
また、個体差はありますがポメラニアンは気が強く自己主張が強い面もあるため、飼い主さんが愛犬の要求に根負けしてしまいがち。求められるがままにその要求に応えてしまうと、愛犬は「粘って主張すれば要求を叶えてもらえる」と学習してしまいます。
ポメラニアンのしつけにおいて、甘やすことは厳禁。要求に何でも応えて甘やかしすぎないよう、心構えをしておきましょう。次の章からは、ポメラニアンのしつけの際に抑えておきたいポイントをご紹介します。
抑えておきたい! ポメラニアン3つのしつけ
困りごとに対応していくためにも、ポメラニアンには基本となる3つのしつけを教えておくようにしましょう。
しつけ1. アイコンタクト
飼い主さんに注目することを教えましょう。
まずニオイが強めのおやつを手に握り、ニオイを嗅がせて集中を促します。次にその手を飼い主さんのあごの下に持っていき、愛犬がつられて上を向いたら、名前を呼びましょう。
目が合ったら褒めておやつをあげてください。繰り返していくうちに、名前を呼ぶだけで飼い主さんに注目するようになりますよ。
まずニオイが強めのおやつを手に握り、ニオイを嗅がせて集中を促します。次にその手を飼い主さんのあごの下に持っていき、愛犬がつられて上を向いたら、名前を呼びましょう。
目が合ったら褒めておやつをあげてください。繰り返していくうちに、名前を呼ぶだけで飼い主さんに注目するようになりますよ。
しつけ2. 簡単オイデ
飼い主さんの足元へ来ることを教えましょう。
まず、愛犬と向かい合って立ち、手に握ったおやつのニオイを嗅がせます。愛犬が集中したら、「オイデ」と声掛けをして後ろに数歩下がりましょう。この距離は徐々に延ばしていきます。愛犬が足元までついてきたら、オスワリを指示し、できたらおやつをあげて褒めてあげましょう。
最後に愛犬の名前を呼びアイコンタクトをしてください。できたら褒めてあげ「OK」という合図とともに自由に歩かせてあげてください。
まず、愛犬と向かい合って立ち、手に握ったおやつのニオイを嗅がせます。愛犬が集中したら、「オイデ」と声掛けをして後ろに数歩下がりましょう。この距離は徐々に延ばしていきます。愛犬が足元までついてきたら、オスワリを指示し、できたらおやつをあげて褒めてあげましょう。
最後に愛犬の名前を呼びアイコンタクトをしてください。できたら褒めてあげ「OK」という合図とともに自由に歩かせてあげてください。
しつけ3. ハウス
ハウスの中で待つことを教えましょう。
まずハウスの中におやつを入れて、中に入るように誘導していきます。愛犬が中に入ったら「ハウス」と声をかけます。
そして小粒のおやつを複数、誉めながら与えましょう。もし愛犬が途中で出てきたら、最初の誘導からやり直します。
上記を繰り返して、慣れてきたら扉を閉めてみましょう。おやつは扉越しに与えます。これを行うことで、扉が閉じた状態に慣れさせてあげてください。
まずハウスの中におやつを入れて、中に入るように誘導していきます。愛犬が中に入ったら「ハウス」と声をかけます。
そして小粒のおやつを複数、誉めながら与えましょう。もし愛犬が途中で出てきたら、最初の誘導からやり直します。
上記を繰り返して、慣れてきたら扉を閉めてみましょう。おやつは扉越しに与えます。これを行うことで、扉が閉じた状態に慣れさせてあげてください。
ポメラニアンは良く吠える? 4つのシチュエーション別の対策!
ポメラニアンの困りごととして多い「吠える」行動ですが、これはどんなシチュエーションで吠えているのかによって、対応が少しずつ変わってきます。
よくある4つのシチュエーション別に詳しく見ていきましょう。
よくある4つのシチュエーション別に詳しく見ていきましょう。
おねだり吠え
飼い主さんに向かって吠えるようなら、それは何かしてほしいときの「おねだり吠え」。この場合要求を叶えて吠えるのを止めさせるのは逆効果です。
まず知らんぷりして、吠えやむのを待ちましょう。このとき愛犬に対して「見ない・触れない・声をかけない」を実行することが大切。後ろを向いたりして、愛犬があきらめるのを待ちましょう。
吠えるのをやめて完全に落ち着いたら、声をかけてなでてあげましょう。この場合は、できてもおやつを与えないように注意してください。
まず知らんぷりして、吠えやむのを待ちましょう。このとき愛犬に対して「見ない・触れない・声をかけない」を実行することが大切。後ろを向いたりして、愛犬があきらめるのを待ちましょう。
吠えるのをやめて完全に落ち着いたら、声をかけてなでてあげましょう。この場合は、できてもおやつを与えないように注意してください。
チャイム吠え
チャイム吠えは、チャイム=来客と愛犬が認識していて、警戒している場合に起こる可能性があります。
これに対処するには、まずチャイムが鳴る回数を抑える工夫をしましょう。家族の帰宅時などはチャイムを鳴らさず、メールやSNSツールで対応しましょう。
宅配便などの場合は時間指定を利用し、あらかじめハウスに入っていてもらうのもおすすめです。もし愛犬が抱っこで落ち着くタイプなら、チャイムが鳴ったときに抱っこ係と対応係に分れるのも良いでしょう。
これに対処するには、まずチャイムが鳴る回数を抑える工夫をしましょう。家族の帰宅時などはチャイムを鳴らさず、メールやSNSツールで対応しましょう。
宅配便などの場合は時間指定を利用し、あらかじめハウスに入っていてもらうのもおすすめです。もし愛犬が抱っこで落ち着くタイプなら、チャイムが鳴ったときに抱っこ係と対応係に分れるのも良いでしょう。
来客吠え
来客吠えも、警戒心から起こる行動のひとつです。
来客吠えを対処しないでおくと、来客が帰ったときに吠えて追い払うことができた、と犬が学んでしまいます。
愛犬が他人の手が近づいても攻撃的にならないタイプなら、抱っこなどして落ち着かせたあとに、来客からおやつを与えてもらってください。
先述した作戦が性格的に難しいようなら、来客時はハウスに入ってもらい、別の部屋で待たせるのも有効です。
来客吠えを対処しないでおくと、来客が帰ったときに吠えて追い払うことができた、と犬が学んでしまいます。
愛犬が他人の手が近づいても攻撃的にならないタイプなら、抱っこなどして落ち着かせたあとに、来客からおやつを与えてもらってください。
先述した作戦が性格的に難しいようなら、来客時はハウスに入ってもらい、別の部屋で待たせるのも有効です。
犬見知り吠え
ほかの犬が怖くて吠えてしまう「犬見知り吠え」は、やはり放っておくと「吠えて追い払えた」と学習してしまいがち。
ほかの犬を見つけたら、端によってアイコンタクトをとり、飼い主さんに注目させてください。見つめ合ったままほかの犬が通り過ぎるのを待ちますが、もし愛犬が目をそらしそうになったら、おやつで誘導するようにしましょう。
吠えずにいることができたら、誉めておやつを与えてください。
ほかの犬を見つけたら、端によってアイコンタクトをとり、飼い主さんに注目させてください。見つめ合ったままほかの犬が通り過ぎるのを待ちますが、もし愛犬が目をそらしそうになったら、おやつで誘導するようにしましょう。
吠えずにいることができたら、誉めておやつを与えてください。
抱っこを嫌がるのは不快だから? 抱っこのイメージを変えよう!
しつけの過程でも便利な抱っこですが、嫌がられてしまうこともしばしば。
嫌がる理由として、飼い主さんの抱っこの不安定さや、自由に動けないことの不快さがあげられます。
大切なのは、まず抱っこの仕方を見直すこと。わきをすくい上げると嫌がりやすいので、後ろからおなかの下に手を入れ、犬の胸のあたりまで抱えます。わき腹で挟むようにしっかり抱き上げ、犬が落ち着いていたらおやつを与えてください。
下ろすときはそっと静かにおこない、抱っこ中の方が楽しいと思わせるためにも声かけなどは不要。嫌がる前に下ろしましょう。
嫌がる理由として、飼い主さんの抱っこの不安定さや、自由に動けないことの不快さがあげられます。
大切なのは、まず抱っこの仕方を見直すこと。わきをすくい上げると嫌がりやすいので、後ろからおなかの下に手を入れ、犬の胸のあたりまで抱えます。わき腹で挟むようにしっかり抱き上げ、犬が落ち着いていたらおやつを与えてください。
下ろすときはそっと静かにおこない、抱っこ中の方が楽しいと思わせるためにも声かけなどは不要。嫌がる前に下ろしましょう。
ポメラニアンには落ち着くことを教えよう
ポメラニアンは興奮しやすい傾向にあり、吠える、噛むといったことが悩みとしてよくあげられます。中には自分の吠えている声に興奮して、ますます吠えてしまうなんてことも。
そんなポメラニアンと上手に暮らしていくためには、普段の接し方を見直して、落ち着くことを教えていくことが大切です。
そのためには、飼い主さんも落ち着いて行動することが必要。コミュニケーションをとるときはゆっくり、落ち着いたトーンで接するように心がけ、愛犬が静かにしているときは褒めてあげるなどしましょう。
そんなポメラニアンと上手に暮らしていくためには、普段の接し方を見直して、落ち着くことを教えていくことが大切です。
そのためには、飼い主さんも落ち着いて行動することが必要。コミュニケーションをとるときはゆっくり、落ち着いたトーンで接するように心がけ、愛犬が静かにしているときは褒めてあげるなどしましょう。
愛らしい外見にやんちゃな一面を持つポメラニアン。そのかわいらしさから、ついつい甘やかしたくなってしまいますが、愛犬との幸せな日々のためにもぐっとこらえましょう。一緒に楽しみながら、根気よく教えていってあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」特別編集『ポメラニアンの飼い主さん4万人の体験から作った!ポメラニアンとの暮らしがもっと楽しくなる本』(監修:しつけスクールCan!Do!代表 日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター 西川文二先生、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授 武内ゆかり先生、ジャパンケネルクラブ日本警察犬協会および日本動物病院福祉協会認定インストラクター 戸田美由紀先生、フジタ動物病院院長 獣医学博士 日本小動物歯科研究会理事 藤田桂一先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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