犬が「カキカキ」している姿をよく目にしませんか?犬の「カキカキ」は、かゆがるしぐさの典型ですよね。でも実は、かゆがるしぐさは「カキカキ」以外にもあり、その原因も「どこかがかゆい」だけではありません。今回は、犬がかゆがるしぐさの理由について、かわいい犬の写真とともにご紹介します。
理由1. 体の表面の違和感や不快感のため
体表面についた異物や汚れ、またムズムズなどの違和感を覚えたときに、犬はかゆがるしぐさをします。日常的によくあることですが、決まって同じ部分ばかりをかいているときは、何か炎症を起こしている可能性もありますので、注意して見てあげてくださいね。
足で届かないときは「スリスリ」することも
自分の足で届かない部分がかゆいときは、あおむけになって、床やソファなどに体をすりつけることも。また、座ってお尻をズリズリとこすりつけているときは、お尻に不快感があるのかもしれません。こんなときは、肛門腺に分泌物が溜まっていないかチェックしてあげてくださいね。
理由2. ストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせるため
犬は、初めての場所で知らない人に会ったりして、緊張・不安などのストレスを感じたときに、かゆがるしぐさを見せることがあります。「カキカキ」するだけではなく、体の一部分をしきりに舐めたりすることで、緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせようとしているのですね。
「ブルブル」も、かゆがるしぐさのひとつ
耳の掃除やブラッシングなどのお手入れ中や終わったあとに、体全体をブルブルッとさせることはありませんか?この「ブルブル」も、かゆがるしぐさのひとつ。苦手なお手入れを我慢しているストレスや、終わったあとの解放感によってブルブルします。お手入れはできるだけ短時間で終えてあげたいですね。
理由3. 眠いときや退屈しのぎのため
眠る前に自分の前足を舐めたりする犬のしぐさも、よく見られますね。眠いときや退屈しているときに、かいたり舐めたりして自分の体を触ることで、安心を感じているのでしょう。
飼い主さんへのアピールかも
飼い主さんの前でばかり、かゆがるしぐさを見せるときは、「関心をひきたい」「かまってほしい」という愛犬からのメッセージかもしれません。しっかりかまって、満足させてあげてくださいね。
よく見られる犬のかゆがるしぐさは、ただ「かゆいだけなのかな」と、見過ごしてしまいがちです。しかし、どんなときにどんなしぐさをするのか、しっかり観察することで、理由が推察でき、いつもと違う様子にも気づきやすくなりますよ。
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『病気?ストレス?それともアピール?犬のかゆがるしぐさの理由』(監修:東京大学附属動物医療センター行動診療科特任助教 ACプラザ苅谷動物病院獣医師 獣医行動診療科認定医 荒田明香先生)
文/hattori
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。