犬と暮らす
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お腹いっぱいの犬が見せるサイン 食事を一気に食べると命を落とすリスクも
犬の満腹サインや、食事を与える際に気をつけたいことなどなど…気になる疑問をいぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに!
犬が見せる満腹サイン
「満腹サインを説明する前に、そもそも犬がどのように食事を食べるのかについて知る必要があるでしょう。
もともとイヌ科動物は、狩りをして獲物を食べていました。その狩りの成功率があまり高くないものだったため、成功したときに一度にできるだけ多く食べておく必要があったのです。
そのため、現在の犬にもこのような性質が残っており、目の前に食事が出されると、たとえお腹がいっぱいでも食べ物があれば食べてしまうんです」
「お腹がいっぱいのサインですが、食後に犬がゆっくりと口のまわりを舌なめずりしているような場合は、満腹で満足しているサインといわれています」
犬の満腹サインに気づかず食事を与えすぎると……
「満腹なのに余計に食事を与えすぎた場合は、嘔吐、下痢などの消化器症状、胃拡張、胃捻転、時間の経過とともに肥満などが起こる可能性があります」
命を落とす可能性もある「胃拡張・胃捻転症候群」
「とくに大型犬で多くみられる胃拡張・胃捻転症候群は、胃が捻転したことからショック状態に陥り、放置すると数時間で命を落とす危険性がある急を要する病気です」
「原因としては、過度な食事や水の摂取、その後の過度な運動なども原因といわれてるので、注意が必要ですね」
愛犬に食事を与える際に心得ておきたいこと
「食事は完全な栄養バランスのとれた総合栄養食を与え、その犬にあった適量のカロリーをきちんと計算して与えるようにしましょう」
胃拡張・胃捻転症候群の予防は
「胃拡張・胃捻転の予防には、一度に大量の食事を与えず、回数を分け、早食いをやめさせること。あとは、食後すぐの散歩、運動や水のがぶ飲みには注意しましょう」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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