夏休みに愛犬といっしょに海や山へ出かける人も多いでしょう。大自然で愛犬と遊ぶのは楽しく、気持ちのいいものですが、そこには愛犬が口に入れたり、触れたりすると危険なものもたくさんあります。屋外で出合いがちなキケンなものを、お出かけ前にチェックしておきましょう。
イラスト/須山奈津希
キケン1 野生生物
寄生虫や細菌をもっている
愛犬と出かける山、川、海などには必ず野生生物がいます。これらは寄生虫や細菌をもっていたり、ヒキガエルのように体表から毒素を分泌することもあります。マムシなどの毒ヘビは噛まれると中毒症状を起こします。
気を付けたい野生生物リスト
・カエル
・ヘビ
・毛虫
・ミミズ
・ノミ
・マダニ
・ザリガニ
・サワガニ
・貝
・亀……など
イラスト/須山奈津希
キケン2 植物
草花の毒や農薬が危険
草花には犬が食べると嘔吐や下痢などの中毒症を起こすものがあります。とくに球根部分は毒性が強い場合もあり、シクラメンの球根を誤食すると死に至ることも。ユリは全体に毒性があり、急性腎不全を起こす原因に。
気を付けたい植物リスト
・アサガオ
・カーネーション
・ユリ
・スイセン
・シクラメン
・福寿草
・ヒヤシンス
・チューリップ……など
キケン3 食べ物
食べ残しや果物の種に注意
人の食べ残しなどに注意しましょう。チキンの骨、焼き鳥の串、果物の種(梅・桃・プラムなど)などは中毒のほか、喉や消化器官に詰まったり、刺さることもあるので危険です。
キケン4 ゴミ
消化器を傷つけるものもあります
釣針、ガラスの破片、タバコの吸い殻、お菓子の袋などさまざま危険物が落ちていることがあります。中毒のほか、気道や消化器官が傷ついたり、詰まったりする危険があります。
キケン5 土・小石
細菌や農薬がついていることも
土や小石を食べてしまう犬もいるので注意が必要です。土や小石には、細菌やウイルス、寄生虫などが付着していることも。感染症や食中毒、気道や消化器官の閉塞を引き起こすことがあります。
リードを短く持って、拾い食い予防を!
外出時のキケンを避けるためには、ふだんから愛犬が拾い食いしないように飼い主さんが愛犬の行動やまわりの環境をよく観察しておくことが大切です。危険物があったら、愛犬に先んじて見つけ、リードを短く持ち、危険なものを避けて歩くなどの習慣を。愛犬を呼び戻す「オイデ」や、飼い主さんの横に「ツイテ」歩くことができればなお○です。
参考/「いぬのきもち」2019年5月号『「五月バテ」から愛犬を守ろう!』(監修:齊藤邦史先生 斉藤動物病院院長)
イラスト/須山奈津希
文/犬神マツコ