人の手や顔、毛布、スリッパ……犬はいろいろなものをペロペロなめますが、これらの行動には、実は理由があるのです! そこで今回は、犬が人やモノをなめる理由をご紹介。「なめる」に込められた理由を知れば、愛犬の気持ちも知ることができますよ。
犬が「人」をなめるのはなぜ?
愛情表現や慕っている気持ち
犬がリラックスした状態で飼い主さんの手や顔をペロペロするのは、ずばり愛情表現です。初対面の人に対してなめるときもありますが、この場合は、友好的な気持ちを表現しているのかもしれません。
場を和ませようとして
犬が叱られたときに飼い主さんをなめるのは、緊張をやわらげるため。また、飼い主さんに対して「私は怒っていません(から穏便にしてね)」と、敵意のなさを表現しているときにもなめることがあります。
相手への抵抗
相手に対して抵抗するときに、なめる行動を見せることもあります。たとえば、ブラッシングが苦手な犬がお手入れ中にブラシを持つ手をペロペロしたら、「もうやめて~!」と訴えているのかもしれません。
おねだりや要求
なめることで飼い主さんの気を引き、「なでて!遊んで!」などと、おねだりの気持ちを伝えている場合も。また、飼い主さんの手から食べ物をもらう習慣から、「食べ物ちょうだい!」という要求の気持ちで手をなめることもあるようです。
犬が「モノ」をなめるのはなぜ?
眠くて安心したいとき
眠くなると毛布やタオルをなめたり吸ったりするのは、やわらかい感触のものをなめると安心するから。これは、母犬のやわらかい被毛に触れ、おっぱいを吸いながら眠っていた子犬のころの記憶が関係していると考えられています。
ニオイが気になって
犬は気になるニオイがあると、本能的にペロリとなめて確認することがあります。飼い主さんのニオイがついたスリッパや靴下をなめるのは、気になるニオイを確認しているのかも。ほかにも、スリッパや靴下をおもちゃだと思って、遊び気分でなめたりくわえたりすることもあります。
ゴハンの催促
空のフードボウルをなめるのは、残ったフードをなめとったり、ニオイが気になったりしているのでしょう。ほかにも、“フードボウルをなめていたら食べ物をもらえた”という経験から「おなかがすいたらフードボウルをなめればいい」と学習しているのかもしれません。
退屈しのぎ
「することなくってヒマだな~」という気持ちから、床やカーペットなどをなめることも。何もないところをずっとなめる行動が続く場合は、次章で紹介するストレスや病気が原因のこともありますので注意が必要です。
注意が必要な「なめるしぐさ」とは
ストレスが原因で「なめる」場合
床など何もないところをずっとなめ続けるのは、不安や退屈などのストレスを紛らわせる行動かもしれません。「遊びたいのに相手がいない」「走りたいのに散歩に行けない」など、愛犬にストレスがたまっていないか、よく観察してください。
なお、この場合の対処法としては、なめる行動が見られやすい時間帯の前に遊んであげる時間をつくることが大切です。愛犬のストレスがたまらないよう工夫しましょう。
病気が原因で「なめる」場合
胃腸炎で気分が悪い場合や、まれですが、てんかんの発作でも床をなめることがあります。気になる症状が見られる場合は、獣医師に診てもらってください。
犬が人やモノをなめる行動の背景には、さまざまな理由があります。犬がなめる理由を知れば、愛犬の気持ちを理解したり、ストレスや病気のサインに気付いたりすることができるので、愛犬との暮らしにもきっと役立つはずですよ。
参考/「いぬのきもち」2017年10月号『モノ・人・自分をなめるワケが知りたーい!犬はどんな理由でペロペロするの?』(監修:東京大学付属動物医療センター行動診療科特任助教 獣医行動診療科認定医 荒田明香先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。