暑さのピークは過ぎたとはいえ、まだまだ暑い日が続きますね。愛犬の熱中症対策はもうしばらく必要かもしれません。そこで今回は、愛犬が熱中症になってしまったという飼い主さんの体験エピソードと、その対応策についてまとめました。ぜひ熱中症予防の参考にしてみてくださいね。
エアコンをつけた部屋でお留守番をしていたら……
エアコンをつけ始めたばかりの日。26℃設定で10時~20時まで愛犬を留守番させていました。しかし、家に帰ると愛犬の体が熱く、息も荒い状態に。急いで濡れたタオルで体を包んだり扇風機の風を当てたりしていたら、10分ほどで症状がおさまりました。
エアコンの不具合をチェック!
留守番時は、冷房で25~26℃に保つのが理想です。しかし、エアコンがオーバーヒートを起こして一時的に止まるなどの不具合が起こると、室内の温度が上がって熱中症になってしまうというケースも。とくにエアコンを使い始めたときは、留守番させる前に1日試運転をするなど、正常に動くか確認しておきましょう。
家の中で愛犬の姿が見えないと思ったら……
夏のある日、家でふと気がつくと愛犬の姿が見えません。どこにいるのかな?と思っていたら、なんとサンルームで倒れているのを発見しました。自分でドアを開けてサンルームに出たところ、何かの拍子にドアが閉まって閉じ込められてしまったようです。急いで動物病院を受診し対処してもらいました。
愛犬が勝手に出入りできないよう管理を
サンルームのように熱中症になりやすい部屋は、ドアの前に柵を置くなど、勝手に入れないように管理しましょう。また、愛犬が自由に出入りできそうな部屋には全てエアコンをつけたほうが安全です。とくに愛犬を留守番させるときは、しっかり安全管理をしてくださいね。
曇りの日に、愛犬をクレートに入れ縁側に置いていたら……
自宅に小さなお子さんがたくさん来るので、愛犬を小さなクレートに入れて、風通しの良い北側の縁側へ移動しました。その日は曇り空で縁側は涼しかったのですが、1時間後に愛犬をクレートから出すと、体が熱く、息も荒い様子。また動きも鈍くなっていました。動物病院を受診すると熱中症と診断されました。
クレート内は風が通りにくいので注意
クレートの種類によっては通気が良くないものもあります。また、愛犬の大きさに対してクレートが小さすぎる場合も、自分の体温と吐息で温度と湿度が上昇して熱中症になりやすくなります。愛犬をクレートに入れるときは、エアコンの効いた部屋に置くようにしましょう。
今回は、想定外の熱中症体験談を3つご紹介しました。熱中症は外にいるときだけでなく、室内でも起こるものです。愛犬が部屋で快適に過ごしたりお留守番したりできるように、温度や湿度の管理だけでなく、エアコンの動作チェックやほかの部屋の管理もしっかり行い、熱中症対策をしておきましょう。
参考/「いぬのきもち」2019年8月号『先輩飼い主さんたちの体験談!こんなときこんなところで熱中症になりました』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。