かわいい愛犬には、つい世話をやき過ぎてしまう……そんな飼い主さんもいるのではないでしょうか。しかし、“やりすぎ”のお世話が犬に悪影響を与える場合もあります。
この記事では、犬のしつけやふれあいについての“やりすぎお世話”を紹介します。自分のお世話の仕方と比べてみてくださいね♡
それって“やりすぎ”かも!? ~しつけ編~
犬の目を見て言い聞かせる
飼い主さんの中には、「〇〇ちゃん。こういうことをするとね……」と、犬の目を見て、語りかけるようにしつけをする人もいるかもしれませんが、これは“やりすぎ”です。犬は凝視されることも、くどくど話されることも苦手。そのため、この方法は犬のストレスになる恐れがあります。
犬に何かを伝えたいときは、「オスワリ」「マテ」のように一言で指示するのが効果的です。また、犬の目を見て指示を出すのはよいのですが、犬が目をそらすまで見つめ続けるのはやめましょう。
犬が吠えるのをやめたらすぐにほめる
吠えるのをやめた際、すぐにほめると、「吠えていることをほめられた」と犬が勘違いする場合があります。そのため、犬が吠えやんで落ち着いたところでほめるようにしましょう。そうすることで徐々に、「静かにしていたらほめられた」と犬に覚えさせることができます。
できるまで何度も練習する
犬をしつけるとき、できるようになるまで何度も繰り返して練習する飼い主さんはいませんか。実は、それも“やりすぎ”といえます。なぜなら、長時間の練習は犬が強いストレスを感じる恐れがあるからです。練習中に顔をそむける、あくびをするなどが見られたら、ストレスを感じているサインです。
しつけの練習は、犬が目を輝かせて指示に従っているうちに切り上げてしまうのがコツ。そうすることで犬に「また練習したい」と思わせることができるでしょう。
えっ!? これも“やりすぎ”? ~ふれあい編~
犬の「抱っこ」の要求にすぐ応える
犬に抱っこのおねだりをされたら、すぐ抱っこをするのも“やりすぎ”です。おねだりをすれば自分の要求が通ると犬が覚えてしまい、要求グセがエスカレートする場合も。
抱っこの要求があった際は、抱っこをする前に「オスワリ」などの指示を出し、そのごほうびとして要求に応じるとよいでしょう。
昼寝中は犬を起こさないよう静かに過ごす
犬の昼寝中、音を立てないよう注意を払うのも“やりすぎ”といってよいでしょう。飼い主さんが神経質に接することで、犬が神経質な性格になってしまうかもしれません。生活音が気にならず、安心して寝られるようになった方が犬も幸せです。
犬にとっても“ほどほど”が幸せ♡
「犬のために」と頑張りすぎてしまう飼い主さんもいるでしょう。しかし、その結果、犬に無理をさせている可能性があります。飼い主さんにとっても、犬にとっても、無理のないお世話が大切です。愛犬との幸せな毎日のために、お世話の参考にしてください♡
参考/「いぬのきもち」2018年12月号『がんばりすぎ、はりきりすぎは、かえって愛犬の体に悪影響かも......やりすぎお世話のボーダーライン』(監修:東京・世田谷のしつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生、横浜のぬのかわ犬猫病院中田分院院長 石田陽子先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。