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犬を飼う人なら災害に備えて絶対にしておきたい2つのしつけ

吠えグセを防ぎ、危険も回避できる、安心してともに暮らすためにマストなしつけとは?

飼い主さんの指示に従うように愛犬に教えることは、人間社会でともに暮らしていくうえで必要不可欠です。
なかでも、「オイデ」と「マッテ」は、吠えている犬を誘導できるなど日常生活で役立つだけでなく、地震や洪水などの災害発生時にもとても有益なしつけなんです。
ふだんから教えておかないと、万が一の際に愛犬をコントロールできず、その命を危険にさらしてしまうかもしれません。
いつかくるであろう“もしも”に備えて、今からいっしょに練習しておきましょう!

飼い主さんの足元まで来させるしつけ「オイデ」

「オイデ」は、どんな場面でも、その指示ひとつで飼い主さんの足元まで来させるしつけです。
愛犬がイタズラしそうになったとき、無駄吠えをしているとき、ドッグランで呼び戻したいときなどで使えるだけでなく、たとえば地震が発生した際、愛犬が家のどこに隠れているのか分からない!といった場面で「オイデ」と指示すれば、足元まで戻ってくるようになります。

なお練習中は、愛犬が飼い主さんのそばから離れると、そのたびに練習が中断されて時間がかかってしまうので、家の中でもリードをつけて練習するようにしましょう。

1.ごほうびを握って名前を呼んで注目させる

愛犬と向かい合わせになり、名前を呼んでごほうびを握った手をあごの下へ。
飼い主さんに注目させます。

2.ごほうびを握った手をかがせながら下がる

ごほうびを握った手を愛犬の鼻先に近づけてニオイをかがせ、愛犬の意識を手に向けます。
その手で愛犬を自分の足元に引きつけるようにしながら、1~2歩後ろへ下がります。
手(飼い主さん)を追いかけるように愛犬がついてきたらOK。

3.密着する位置まできたら、すかさずほめる

1~2歩下がったら、その場で腰を下ろし、飼い主さんの体(太もも)に密着する位置まで愛犬が近づいてきたところで、すかさずほめて、手の中のごほうびを与えます。
飼い主さんに密着する位置までついてきていないのにほめてしまうと、愛犬は「すぐ近くまでいかなくてもいいんだ」と間違えて覚えてしまうので注意して。

4.注目させたら「オイデ」と声をかけて練習する

1~3で確実に足元までくるようになったら、2で愛犬の鼻先に手を近づける直前に「オイデ」と声をかけてから後ろに下がります。
練習を繰り返すことで、愛犬は「“オイデ”と指示されて飼い主さんの足元まで行くとイイコトがある」と覚えます。

同じ場所、同じ姿勢で待てるようにするしつけ「マッテ」

人が食事をしている間や、散歩中の信号待ちなど、愛犬にその場でじっとしていてほしいときに役立つのが「マッテ」です。
他人に向かって飛びついてしまいそうなときに「マッテ」ができれば、相手をケガさせずにすみます。
また屋外でリードが外れてしまったときや、地震や洪水に驚いた犬が家を飛び出してしまったときなど、とっさの場面で「マッテ」を指示すれば、愛犬の命を守ることができます。

1.オスワリをさせ、ごほうびを連続して与える

オスワリをさせて、あらかじめ手に握っておいた5粒ほどのおやつ(もしくはフード)を、1粒ずつ連続して与えます。
愛犬に立ち上がるスキを与えないよう、オスワリをさせたまま、次々にごほうびを与えることで、愛犬に「オスワリして待てばごほうびがもらえる」と教えましょう。
慣れてきたら、ごほうびを1粒ずつ与える間隔を、少しずつ伸ばしていきます。

2.手をあご下にもっていき、飼い主さんに注目させる

ごほうびを握った手をあごの下へ。
愛犬は飼い主さんの手の動きを目で追って、自然と飼い主さんと目が合うはず。
そのまま1~2秒目を合わせ続ければ「マッテ」ができている状態。
ほめて手の中のごほうびを与えます。

3.「OK」と言って歩き出す

「マッテ」ができている状態から「OK」などと声をかけて、その場を離れます。
「OK」が「動いていいよ」という合図であることを教えましょう。

4.注目させる際に「マッテ」の合図を出す

1~3がスムーズにできるようになったら、2で注目させて「マッテ」と言います。
このとき、手のひらを愛犬に見せるハンドシグナル(手のサイン)もつけると、より愛犬に、「マッテの指示が出されたら、その場で静止する」ことを伝えやすくなります。

いかがでしたか?
ときどき「犬にしつけを教えるのはかわいそう」という声も聞きますが、万が一のことを考えたら、やはり最低限のしつけは教えておきたいもの。
ただし、焦ってしつけようとすると、愛犬にストレスを与えてしまうので、愛犬のペースで、楽しみながら練習していけるといいですね!


参考/初めて飼い主さんの「いぬのきもち」2016年8月号『はじめてしつけコンプリートドリルvol.6』(監修:しつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/h.taco
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