犬を飼うときって、楽しみでワクワクしますよね♪ でも、初めて飼う場合は不安な気持ちを抱いている方もなかにはいるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬の飼い始めに「これだけは気をつけたい」ポイントについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに。すると、飼い始めの飼い主さんに多い「4つの勘違い」があることが明らかになったのです!
勘違い①:犬は歯磨きをしなくてもよい
犬も人と同じように、歯磨きは必要です。犬は人間よりも歯垢や歯石が付きやすいため、飼い主さんが歯ブラシを使って歯磨きをしてあげる必要があります。
歯磨きをしないで放置すると…
歯磨きをせずに放置していると、歯周病になって、口臭や歯が抜ける、口腔鼻腔瘻などにもつながります。また、歯周病の細菌が体にまわって、悪影響を及ぼすことも…。
小さい頃から歯磨きの練習をすることをおすすめします。
勘違い②:犬は何才になっても、周りの環境に慣れることができる
諸説ありますが、犬が社会性を育み、周りの環境に慣れやすい時期は生後3~12週齢の間と言われています。この時期を「社会化期」と呼びます。
社会化期にいろいろな体験や、楽しい思いをたくさんさせてあげると、犬はこの社会を「不安がなくて安全な社会である」と捉えるようになります。
この社会化期を上手に過ごすことで、社会性のある犬に育つのです。
社会化の機会を与えられなかった犬は…
社会化の機会を充分に得られないと、不安傾向が強い犬に育ってしまう場合があります。人や環境に慣れにくい場合があります。
勘違い③:犬のしつけは、長時間何度も練習するほどうまくいく
犬のしつけを何度も繰り返し練習させるのは、やりすぎです。しつけが熱心になってしまうのもわかりますが、犬の集中力はそう長く続きません。何度も繰り返し練習させることによって、犬に強いストレスを感じさせてしまうことになります。
しつけをするときのコツ
しつけの練習は、短時間で犬が集中して指示に従っているうちに切り上げましょう。「また練習したい」と思わせるのがしつけのコツです。
勘違い④:小型犬は散歩に行かなくてもよい
「小型犬は小さいので家の中だけで運動量が足りており、散歩をしなくても大丈夫」というような話を聞いたりするかもしれませんが、実際は犬には散歩は不可欠です。
犬にとってお散歩って?
散歩は犬の健康を守るために不可欠なものです。そして、ほかの犬とのコミュニケーションやさまざまなニオイ、音などの刺激を通して社会性を身につける機会でもあります。運動不足の解消やストレスを発散させるためにもよいものです。
1日のお散歩量の目安ってどれくらい?
散歩の目安は…
□小型犬では1日2回、1回15〜30分
□中型犬では1日2回、1回30分以上
□大型犬では1日2回、1回30分〜1時間程度
と言われていますが、犬種や年齢、愛犬の体調などによっても必要な運動量は変わってきます。
犬の飼い始めに勘違いしがちな4つの事柄を見てきました。これから犬を飼うという方は、ぜひ覚えておいてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ