愛犬だって、いつもお世話してくれる飼い主さんのことを、仲間のように思うときはあるんです。一緒に暮らす飼い主さんを仲間のように感じて、楽しい時間を共有したり、心配したりしてしまうのは、犬ならではの行動ともいえますね。
では、どのような行動がみられたら、愛犬は「仲間気分」になっているのでしょうか?
「仲間気分」になっているときの愛犬の行動
例えば、愛犬が以下のような行動をとるときは、仲間気分になっているのかもしれません。
①具合が悪いときや泣いているときに寄ってくる
飼い主さんのいつもと違う様子を感じて、心配しているのでしょう。泣いているときに寄って来たのなら、「大丈夫?」と慰めているのかもしれません。
②子供に寄りかかられてもジッとしている
仲間である飼い主さんの大切な存在と知っているから、子供に寄りかかられてもジッとしているのです。“優しく接して大切にしなければならない存在”であることを理解しているのでしょう。
③飼い主さんを、朝起こしに来る
仲間を誘う気分で起こしに来ています。「朝だよ、楽しい散歩に行こう」と誘っているのでしょう。
④おもちゃを持ってくる
「これで遊ぼうよ」と誘っているのでしょう。犬にとっておもちゃ遊びはストレス発散になるだけでなく、仲間と関係性を深めるいい手段になるのです。
⑤出かけるときに玄関まで見送る
一緒に暮らす住処から出ていく仲間を見送る気分です。「自分も一緒に行きたいな」という気持ちで見送っているのかもしれません。
愛犬の「仲間気分」に応える接し方
愛犬の仲間気分を感じたら、気持ちに応えて絆を深めることが大切です。
GOODな接し方
愛犬が心配してくれているときは「大丈夫だよ」と声をかけたり、やさしく触れたりして、愛犬の親愛の気持ちに応えましょう。
また、愛犬が遊びに誘ってきた場合は、できる限り応じて楽しい時間を一緒に過ごすと、愛犬にとってより大切な存在に感じてもらえます。
BADな接し方
「おやつをあげると見せかけて、あげない」などの行動はよくありません。飼い主さんにとっては、ただからかっているつもりでも、犬はだまされたと感じてしまいます。
このような接し方は、愛犬が飼い主さんに不信感を抱くだけなので、絶対にやめましょう。
愛犬の気持ちに応えて関係を深めて
「仲間気分」とは、愛犬が飼い主さんに親愛の情を感じているからこそ存在する気持ち。愛犬の仲間気分に応えて、信頼関係を深めていってくださいね。
参考/「いぬのきもち」2015年12月号『子犬?仲間?それとも野生…?しぐさ、行動からひもとく!今、愛犬は何気分?』(監修:哺乳類学者 川崎市環境影響評価審議会委員 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。