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「犬を飼うことが難しい」と思えてしまう飼い主さんの2つの特徴

犬の飼い主さんのなかには、「この人は犬を飼うことに向いているだろうか…?」と疑問に思えてしまう人もいます。

今回は、犬を飼っても幸せにできない可能性のある人の2つの特徴について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

①自分本位の考えで安易に犬を飼ってしまった→NG!

布団に入る犬
getty
犬をただ見た目だけで「かわいらしいから」「犬と一緒に暮らすことは自分の癒しになるから」といった理由で安易に犬を飼ってしまうような考えの飼い主さんは、犬を不幸にしてしまうかもしれません。

そして、そのような飼い主さんは「犬がどんな習性の動物か知らなかった」「こんなはずではなかった」と思っていることが多いのが実情です。ひどい場合、自分が思い描いていた犬との幸せな生活像とかけ離れた生活に耐えられず、「犬なんか飼うんじゃなかった」と嘆き、犬を手放すという方もいます。

犬を飼う際に注意したいことを、下記でまとめるのでチェックしてください。

犬を幸せにするためのポイント:犬を飼う前に犬のことについて調べておこう

自分本位の考えから不幸な犬をつくらないため、飼い主さんは犬を飼う前に「犬は犬種によって特性があり、それぞれが異なる」ということ、また「犬という動物がどのような習性や行動をとるのか」ということをよく学び、知っておくことが大切です。

犬を飼うということは、犬の一生に責任をもつということです。犬を不幸にしないためには、犬を飼う前に専門家や犬に詳しい人、書籍などで犬という動物のことをまず最初によく学んでおきましょう。

犬を幸せにするためのポイント:しつけや散歩をしっかりと

そして、犬を飼うのであれば犬にはしつけをしましょう。また、散歩やきちんとした生活環境・食事といった基本的なことを与えながら、飼い主さん自身が人間社会で共に生活するためのルールを教えていく必要があります。

犬を幸せにするためのポイント:愛犬の健康管理をしよう

犬が幸せを感じるのは、飼い主さんが愛犬に人間社会のルールを教えた上で、愛情たっぷりにかわいがり、大切にしてくれること。それを叶えるには、やはり愛犬が健康でなければなりません。

健康でいるためには、適切な飼育環境下で健康的な食事や散歩、トイレなどの毎日のお世話やしつけ、健康管理などが必要になってくると思います。そうしたなかで飼い主さん自身も幸せで、犬と共に生活を積み重ねていければ、愛犬も一緒に幸せを感じてくれることでしょう。

②不健康になる恐れのある食べ物を独断で与える→NG!

ごはんを食べる犬
getty
犬は基本的に、飼い主さんから与えられたものだけで生きていきます。つまり、飼い主さんのフードの選択が愛犬の健康を決めるといっても過言ではありません。

「愛犬が喜ぶから」と、人間が食べているものをむやみに与えてしまう飼い主さんもいますが、食事の選択と与え方を間違えると、栄養バランスを欠くことで肥満や病気のリスクが増加します。それだけでなく、わがままに育つ原因にも。

また、おやつをたくさんあげてしまうことも、肥満の原因につながるので注意が必要です。飼い主さんがよかれと思ってしてしまう甘やかしが、犬にとって不幸な事態を招くことがあると理解しておくことが大切です。

食事に関するポイントを下記でまとめます。

犬の理想的な食事のポイント:ドックフード以外のものを積極的に与えない

ドッグフードには「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」という4つの目的別の分類がありますが、獣医師からの指示がない限り、主食には総合栄養食を与えましょう。総合栄養食とは、そのドッグフードと水を与えていれば必要とされる栄養素が摂取できるドッグフードのことをいいます。

犬の理想的な食事のポイント:手作り食だけでは栄養バランスが難しいこともあるので注意

なかには、「手作りのほうが安心!」と生の肉や野菜を使ったごはんをあげる飼い主さんもいますが、犬が必要とする栄養バランスを手作りで実現することは容易ではありません。

本来「雑食性」である犬の場合、肉(タンパク質や脂質など)以外にも、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどのさまざまな栄養素が必要となります。市販のドッグフードには、これらの栄養素があらかじめバランス良く配合されています。

生の食材には病原体が含まれる恐れも…

また、生の食材には病原体が含まれる可能性もありますが、市販のフードは対策がとられています。犬の栄養に関する専門知識を有していない限り、手作りフードを与えるのは難しいと思います。

どうしても愛犬の食が細くて困っていたり、なんらかの理由でドックフードを食べずに困っている場合は、獣医師に相談して指示を仰ぎましょう。

犬の理想的な食事のポイント:おやつを与える場合は必要最低限の量に

しつけのためにおやつを与える場合には、おやつの量を必要最低限にし、食事の際は与えたおやつのカロリーを差し引いた分のドッグフードを与えるように心がけましょう。

くつろぐ犬
getty
厳しいと感じた方がいるかもしれませんが、犬を迎える前に犬の習性について学んで知っておくことは、「飼い主さんの今のライフスタイルで犬を迎えても大丈夫か」を知るためにも重要です。

犬にとって適切な食事を与えることも、健康でいるために大切なことなのです。今からでも改善できることは、ぜひ見直してみてくださいね。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
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