飼い主さんがよかれと思って、あるいは無意識にしている行動が、留守番する犬を不安な気持ちにさせてしまうことがあります。
また、留守番の環境も配慮してあげないと、犬がストレスを感じることにもつながるようです。今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します!
飼い主さんはやりがちだけどNG! 犬のお留守番に関する行動4つ
犬の留守番に関する飼い主さんのよくありがちなNG行動としては、以下の4つです。
①留守番用サークルが狭く、ベッドの隣にトイレを置いている
犬はきれい好きな動物なため、寝床の近くに排せつ物があることを好みません。小さすぎるサークルだと、寝床とベッドが近くなってしまうこともあるでしょう。犬の体の大きさに合ったサークルを用意し、トイレとベッドの間隔をあけてあげてください。
②留守番までの飼い主さんの行動がいつも同じである
顔を洗って着替えをして、メイクをしてご飯を用意して…といったように、飼い主さんが出かける前の行動パターンがいつも同じだと、これから留守番が待っていることが愛犬にバレて、不安になることがあります。あえて行動パターンを不規則にするとよいでしょう。
③ひとりでの留守番は寂しいと考え、家にいるときは常に愛犬と離れずに過ごしている
愛犬と一緒に過ごすことは大切ですが、愛犬だけで過ごす時間を作ることも必要です。日頃から愛犬だけの時間に慣れさせ、飼い主さんが必ず戻ってくることを覚えさせれば、信頼感も芽生えて安心して留守番ができるようになります。
④留守番前後に過度に愛犬に声をかける
出かける前に愛犬に声をかけてしまうと、「飼い主さんはこれから出かけてしまうんだ」と察します。また、飼い主さんが帰ってきてから存分に可愛がってあげたりすると、「やっぱりひとりは寂しいんだな」と思ってしまうことも。
留守番前はふだん通り過ごして、犬が気づかないうちに出かけましょう。また、帰ってきてからは可愛がりたい気持ちをこらえて、犬が落ち着いてからスキンシップしてあげるようにしてみてください。
留守番する犬が安心できる環境づくりをしよう!
愛犬が快適に、安心して留守番ができるように、飼い主さんはぜひ次のことを心がけてみてください。
ひとりで遊べるおもちゃや、飼い主さんの匂いがついたものをケージに入れよう
お留守番中には、犬が安心して過ごせる場所を用意してあげることが大切に。ケージやサークルなどのスペースを作って過ごさせるのも有効です。また、ひとりで遊べるおもちゃや、飼い主さんの匂いがついたタオルなどを入れてあげるといいでしょう。
イタズラされて困るものは犬が触れない場所に置こう
犬にイタズラをされて困るものは、犬が届くところには置かないようにしましょう。誤飲・誤食の恐れもあるので、犬が口にしてしまいそうなものは出しっぱなしにしないようにしてください。
室温に注意しよう
飼い主さんがいない間の室温には、とくに注意が必要です。必要であれば、冷房・暖房をつけていきましょう。
夏であれば、犬が快適に過ごせる環境は「室温26℃、湿度50%以下」が目安に。冬の場合、エアコンの温度は暖房モードで26℃前後くらいがおすすめです。また、エアコンを使用すると空気が乾燥しやすくなるので、加湿器などを使い湿度が50~60%程度になる工夫もしてください。
ラジオなどの音が出るものをつけておく
また、人がいない雰囲気を出さないために、ラジオなど音が出るものをつけたままにしておくことも対策になります。
以上のようなことを参考に、ぜひ愛犬の留守番対策をしてみてくださいね♪
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami