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寒い季節の犬の「トリミング」のポイント 注意したい犬種も…?
そこで今回、寒い時期での犬のトリミングの注意点について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
寒い時期の犬のトリミング 注意点は?
「ポメラニアンやゴールデン・レトリーバーなどの『ダブルコート』の犬種は、お手入れをしないと伸び放題となったり、抜け毛が絡んでしまうことでお手入れが大変になるため、冬でも定期的なカットが必要となります。
一方で、トイ・プードルやヨークシャーテリアなどの『シングルコート』の犬種は、暖かい国原産の犬が多いため、寒さには弱いことが多いです。被毛も短く少ない場合が多いため、注意が必要です」
「そうですね。ほかにも、幼犬や高齢犬、病中や病後の犬の場合は寒さに弱いので、夏と同じように短くカットしてしまうと寒さで病気になる可能性があります。あまり短くカットしないことをおすすめします」
シャンプー・トリミングの頻度について
「湿度が低く乾燥しがちな冬場のシャンプーは、皮膚病にかかっていない健康な犬なら、夏場よりも少し長めの間隔にしていいと思います。
犬種や犬の肌質にもよりますが、月に1回シャンプーをしている場合、冬場は1カ月半に1回くらいを目安にするとよいかもしれません。部分的に汚れてしまったときは、タオルで拭くなどして清潔を保ってあげましょう」
シャンプー・トリミングの重要性について
「トリミングは美容やオシャレを一番の目的にされている方が多いと思いますが、毛を衛生的に保つということが一番大切です。
犬は全身を毛に覆われているので、とくに肛門周囲や尿道周辺の毛に糞や尿が付いた状態が続くと不衛生な状態となり、雑菌が繁殖する原因になります。この場合、トリミングや部分的なカットを行うことで、衛生的に保つことができます」
「そうですね。また、どこかを怪我したときなどに、傷口周りの毛をカットすることも病院ではトリミングといいます。これにより毛が傷口を刺激しないようにしたり、雑菌が傷口に感染することを防ぐといった効果があります」
「怪我を防ぐためにもトリミングは重要です。犬の肉球の間から毛が生えるため、毛が伸びると肉球の滑り止めの役割が半減してしまいます。定期的に肉球周りの毛をカットすることで、フローリングで犬が転んで怪我をするのを防ぎます。
また、熱中症を防ぐために、とくに夏は毛を短くするカット(サマーカット)をすることも犬種によっては必要かもしれません。毛の中の空気の入れ替わりがよくなり体温がたまらないため、熱中症になる危険性を下げるといわれています。
ただし、短くしすぎると皮膚が紫外線にさらされたり、生えてくる被毛の質が変化するので気をつけなくてはいけません」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
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