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肥満だけじゃない! 犬の体重が減ったら病気の可能性も
「久しぶりに動物病院に行ったら愛犬の体重が減っていた」「フードの量は変わらないのに体重が急に落ちている」犬が痩せていくのは病気のサインである可能性もありますよ!犬の体重減少について獣医師が解説します。
愛犬の体重を把握しておくことが大切

犬の体重測定を定期的に行なうことは、病気の早期発見につながります。健康時の体重や夏と冬の体重差、シニア期に入った際の体重を把握しておくことは大切です。
体重測定ができない場合は犬の様子を観察すること

体重測定ができなくても、日頃から愛犬の様子を観察して「普段と何かが違う」という感覚を持つことを心がけましょう。
体重の減少は、食欲や飲水量の低下、嘔吐や下痢、また運動量の増加によるカロリー消費によっても起こります。
犬が痩せてくると、体内の水分も不足して脱水を起こしていることが多いので、皮膚を軽くつまんで引き上げてみてください。手を離した際に皮膚の戻りが遅い場合は脱水のサインです。
一方、異常が全くないにも関わらず体重が減っていく場合は、変化に気が付くことが難しくなります。
体重減少の原因は「食欲があるかないか」がポイント

犬の体重が減る原因を探る際に「食欲があるかないか」はとても重要です。食欲がないときに体重が落ちていくのは自然なことなので、なぜ食欲がないのかを考えます。
一般的な体重減少の原因は、老化現象、風邪や胃腸障害、感染症、消化不良、内臓疾患などさまざまです。一方で、食欲旺盛なのに体重が減っていく場合は、栄養吸収が上手くできていない状態となります。
この場合、胃腸の機能障害ならば、原因は内分泌疾患による消化酵素やホルモンの異常、腫瘍などの全身疾患、老化による消化吸収機能の低下も考えられます。
食欲が旺盛で痩せていく場合は、老化に伴う消化不良なのか、他に原因となる疾患があるのかを調べるために、全身の詳しい検査を受けましょう。
体重減少に気がついた際の対処法
愛犬の体重が落ちてきていることがわかったら、動物病院で原因を精査してもらい、必要な治療を開始することをおすすめします。
また、かかりつけ医に相談の上、消化にやさしい高消化のフードをこまめに与えるなどの工夫で、食生活を見直しましょう。
肥満だけでなく痩せていく場合の体重管理も大切です。
犬の体と食事、栄養について~消化吸収の仕組みや成長の仕方・体調管理のポイント
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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