愛犬には安心してゆっくり眠ってほしいと思うのが、飼い主さんの気持ちですよね。愛犬がぐっすり眠れるように、寝床は快適なものになっているでしょうか?
犬にとって「好ましい寝床」と「好ましくない寝床」の特徴はどんなものなのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬にとって「好ましい寝床」とは?
犬は本来、暗くて狭い場所を好む動物なので、寝床はクレートのような四方を囲む箱型のものが望ましいでしょう。その寝床を置く場所は、愛犬が落ち着けるようにできるだけ人の行き来が少なく、窓やドアから離れた外の刺激を受けにくい静かな壁際や家具の陰などに置いてあげると、心身ともにゆっくり休むことができます。
「クレートに入れるのはかわいそう」と思わないで
犬をクレートに閉じ込めるのは「かわいそう」と思う方もいるかもしれませんが、クレートに慣らしておくことは、入院時や災害時の避難先などで犬の安全を守るのに大切なことなのです。
犬が快適に過ごせない寝床の特徴
犬が安心してくつろげない寝床の特徴についても見ていきましょう。飼い主さんが「よかれと思って」としたことが、じつは犬にストレスを与えている可能性もあるかもしれません。
①安心できない騒がしい場所に寝床を用意する→間違い!
上述したように、騒がしい場所に寝床を置いてしまうと、ゆっくりと休むことができません。「寂しくなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、犬にとってストレスになります。
②トイレと寝床が近すぎる→間違い!
犬は本能的に、自分の寝床から離れた場所で排泄をしたい動物です。そのため、トイレと寝床が隣接しているとストレスのもとになります。
③床暖房の上に直接寝床を置いてあげる→間違い!
寝床を床暖房の上に直接置くのは危険です。犬が低温やけどや熱中症を起こす可能性もあるので、注意が必要です。
愛犬のために快適な寝床づくりを
犬の寝床は、家の中で愛犬がもっとも安らぐべき場所です。犬は不安やストレスが募ると、免疫力が低下し、体の健康にも影響がでてしまいます。そのため、愛犬の健康や快適さを考えて寝床をつくってあげるとよいでしょう。
もし上記のような誤解をしていた場合は、今一度見直してみてあげてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/sorami