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理由は人それぞれ。愛犬の避妊手術を決めた理由は
メス犬を飼い始めると、早い段階で直面することになる「避妊手術」問題。病気予防などのメリットと、子犬を産ませてあげたい気持ちの狭間で頭を悩ませる飼い主さんも多いのではないでしょうか? 今回は、愛犬の避妊手術に対する飼い主さんの思いや考え方、決断理由についてご紹介します。
避妊手術にはどんな意味があるの?

避妊手術とは、卵巣(または卵巣及び子宮)を取り除くことで、妊娠させないようにする手術です。
避妊手術のメリットとしては「子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍などの病気予防になる」「発情によるストレスや興奮を予防できる」などが挙げられる一方、「術後に太りやすくなる」「尿失禁症になる場合がある」といったデメリットもあるといわれています。
「避妊手術をする・しない」を決めるのは飼い主さんに委ねられますが、決断に際してはさまざまな思いがあるようです。
その決断の理由、おしえてください

「いぬのきもち」では、避妊手術にまつわる飼い主さんの体験を調査しました。手術を受けた方、受けなかった方、まだ迷っている方のそれぞれの理由や考え方について見ていきましょう。
受けた理由
- 「子宮や卵巣の病気を予防するため」
- 「以前飼っていた未避妊の愛猫を子宮がんで亡くした経験から。病気でつらい思いをさせたくなかった」
- 「発情期のストレスを緩和するため」……etc.
受けない理由
- 「愛犬を迎え入れた先から『犬のためによくない』と聞いたため」
- 「病気でもないのに子犬を産めなくしてしまうことに抵抗があった」
- 「愛犬に子犬を産ませてあげたい。受けないからといって病気に必ずなるわけではないと思うから」……etc.
迷っている理由
- 「病気予防のために早めに受けさせた方がいいと感じているが、一度は子犬を産ませてあげたいという思いもある」
- 「短頭種は麻酔のリスクが高いと聞き、躊躇している」
- 「寂しがりやなので、私たちと離れて入院できるかどうか心配」……etc.
手術を受けた後の思いは?

飼い主さんのなかには、ずいぶんと悩んだ末に避妊手術を受けた方もいるでしょう。手術後の感じ方についても異なります。
手術後、愛犬の発情ストレスなどが緩和されたことで「よかった」と感じる飼い主さんがいる一方、「やっぱり子犬を産ませてあげたかった気もする。体を傷つけてしまったと後悔することも」という思いを抱える飼い主さんもいるようです。
「避妊手術をする・しない」について、正解はありません。愛犬の年齢、性格、飼い主さん家族の事情によって考え方も異なるでしょう。
愛犬と飼い主さん、家族のみんなが安心して暮らすにはどうしたらよいかを考え、みんなにとってベストな選択ができるとよいですね。
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『受ける?受けない? 決断の理由教えて!避妊・去勢手術みんなの体験談』(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
文/hattori
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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