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犬に人気の「りんご」 与える際の注意点、適量は?
犬に与えやすい果物の「りんご」は、食感や甘さから好んで食べるコが多いようです。今回は、犬にりんごを与える際の注意点をご紹介します。
りんごには多くの栄養素が含まれている

りんごは、100gあたり約57kcaと低カロリーな食べ物で、8割が水分でできています。多くの栄養素を含んでいて、年間を通して入手しやすい食材です。
具体的な例を挙げると、食物繊維を豊富に含み整腸作用などが期待できる「ペクチン」、抗酸化作用が期待できる「ポリフェノール」、体内の余計な塩分を排出する「カリウム」、多くの「ビタミン類」などが含まれています。
りんごは細かく刻んで与えること

りんごを与えるときは、必ず細かく刻んでから与えるようにしてください。1回に1切れ、約20gを目安として、喉に詰まらないように、食べやすいサイズにカットして与えるとよいでしょう。子犬やシニア犬の場合は、すりおろして少量から与えましょう。
りんごの種は必ず取り除くこと
りんごを与える際に注意しなければならないのは、「りんごの種」を犬に与えないことです。
りんごの種に含まれている”青酸配糖体”という物質の1つである”アミグダリン”という成分は、人や犬の体に入ると中毒性のある”シアン化物”に変化します。
このシアン化物は多量に摂取すると命に関わる危険な物質ですが、りんご1個に含まれる量としては、そこまでの危険性はありません。
しかし、中毒を起こすという報告がある以上、りんごを犬に与える際は、必ず種や芯部分は取り除いてあげましょう。
愛犬の体に異変がみられたら、与えるのをやめること

もしりんごを与えて愛犬の体調変化があった場合は、与えるのを中止しましょう。
水分を豊富に含むりんごを犬に与え過ぎると、下痢の原因となることもあります。また、りんごにアレルギーを持つ犬の場合は、口の中がかゆくなったり嘔吐をする症状がありますが、重度の場合は命に関わる恐れがあります。
ヨモギやハンノキ、バラ科の植物へのアレルギーがある犬の場合は、交差反応が出ることがあるので、与えないように注意してください。
りんごは糖分が多いため、好んで食べる犬は多いですが、適量や注意点を守って与えるようにしましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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