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「愛犬の足腰が弱ってきた?」犬も飼い主さんもラクな歩行のサポートとは?
シニア期になると、どんな犬でも足腰に老化が見られやすくなります。高齢の犬は歩行時にふらついたりよろけたりしやすいため、ケガをさせないよう工夫することが大切です。シニア犬が歩くときの注意点や、飼い主さんが楽になる移動のさせ方をご紹介します。
要注意! シニア犬は足腰が衰えやすい

シニア期に入ると、犬の体にはさまざまな変化が見られます。そのうちのひとつが足腰の衰えです。
犬は年をとると若いときよりも筋肉量が落ちるため、足の踏ん張りがききにくくなり、その結果、歩くスピードが遅くなったり、多少の段差でもつまずくようになったりします。
愛犬の足腰が弱って歩行時にふらつき始めたら、飼い主さんがしっかりサポートし、ケガを予防することが大切です。
移動のときは歩く前に腰まわりを支えよう

ベッドなどで寝ている時間が多くなった犬は、立ち上がって歩き始めるときにふらつきやすくなります。
愛犬を歩かせるときは腰を支えて立たせ、そのまま5秒ほど待ってから歩かせるといいですよ。歩行前に飼い主さんが支えることで、転倒防止につながります。
バスタオルで歩行をサポートしよう

愛犬が歩くとき、後ろ足に力が入らずよろけるようになったら、バスタオルを愛犬のおなかの下に通して、腰をサポートしてあげるといいでしょう。
飼い主さんがバスタオルを持つことで犬の腰が上がるため、歩きやすくなります。また、サポートしながら適度に歩かせることは、いい運動にもなり、足腰の筋肉維持につながりますよ。
移動時はベッドごとタオルでくるんで抱っこしよう

ふだんは移動時にクレートを使っていても、愛犬の足腰が弱ると、なかなかクレートに入れにくくなるもの。もし大変な場合は、無理にクレートに入れなくてもOKです。
移動するときは、愛犬をベッドごとタオルで包んで抱っこするといいでしょう。ただタオルでくるむよりも体が安定しやすく、犬もいつものベッドの感触があり安心しやすいはず。移動時のストレスを最小限に抑えられます。
積極的なお出かけで外の刺激を!

シニア期になって足腰が弱ると、お出かけを控える飼い主さんも多いようです。しかし獣医師に止められていない場合は、積極的にお出かけしても問題ありません。
ふだんと違う場所や外のニオイなどが刺激になり、愛犬もイキイキするはず。愛犬の移動や歩行をサポートし、適度に歩かせてみましょう!
参考/「いぬのきもち」2020年4月号「いざというときの介護にそなえて 愛犬のサポートの手引き」(監修:「石田ようこ 犬と猫の歯科クリニック」院長 獣医師 石田陽子先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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