災害が起こって愛犬と避難所などで暮らすことになったら、まわりの人に迷惑をかけないよう十分注意して行動することが大切です。そこで今回は、飼い主さんが避難所でとるべき行動や注意点について解説します。万が一に備えて、頭に入れておきましょう。
動物が苦手な人に配慮したルールをつくる
避難所には、動物が苦手な人や動物アレルギーの人もいます。そのため、飼い主さん同士が早めに集まって、避難所でのマナーを確認し、ルールをつくりましょう。
例えば、動物が苦手な人や動物アレルギーの人が犬と対面しないよう、避難所内では居場所を分けるのがおすすめです。ほかにも、出入り口を別々に設けたり、動線が重ならないような配置にしたりするなど、避難所全体での工夫が必要となるでしょう。
愛犬が興奮しないような場所を確保する
犬はいつもと違う環境や見知らぬ人・犬に対して興奮しやすいもの。そのため、ふだんから興奮して吠えないようしつけるのはもちろん、避難所内では人通りが少なく、愛犬ができるだけ落ち着きやすい場所を確保するなどしてトラブルを防ぎましょう。
また、いつも使っているクレートやケージなどを持参し、その中に愛犬を入れて落ち着かせてあげることも大切です。小型犬の場合は、キャリーバッグでもOKですよ。
排泄物のニオイがしないよう注意する
避難所内では、犬に排泄させていい場所を確認し、それ以外の場所では排泄させないようにしてください。また、愛犬の排泄物を処分するときはウンチ袋などに入れ、その都度決められた場所に捨てましょう。
なお、ウンチ袋やトイレシーツは、3日分程度持参するのがおすすめです。
抜け毛が飛び散らないよう工夫をする
周囲に抜け毛が飛び散らないよう、避難所内では愛犬に洋服を着せたり、バスタオルを巻いたりするといいでしょう。洋服を嫌がる犬もいるので、ふだんから洋服に慣れさせておくと安心です。
また、避難所にいる間もこまめにブラッシングをすることで、抜け毛の飛び散りをある程度予防できます。ブラッシングするときは、ほかの人の迷惑にならない場所を選び、抜け毛は袋などにまとめて捨てください。
飼い主として責任ある行動をとることが必要
避難所では、ふだんの生活と同じように、ほかの人に迷惑をかけないことがもっとも重要です。噛みつき事故や吠え・鳴き声の苦情、排泄物や抜け毛によるトラブルなどが起こらないよう、十分注意しましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年4月号『愛犬の命を守るために知っておきたい!もしものときに役立つ防災準備』(監修:ヤマザキ学園大学動物看護学部講師 危機管理学修士 認定動物看護師 福山貴昭先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。