犬と暮らす
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どんな犬でも発症しうる「認知症」早期発見のためにできることは
そもそもどんな病気?犬の認知症の主な症状とは
犬の認知症の主な症状
- 知っているはずの人を認識できない、障害物を避けられないなどの見当識障害が見られる
- なでられたり遊んだりすることに興味がなくなる
- コマンドへの反応が低下するなど、飼い主さんに対する認識や関係性が変化する
- 昼夜逆転など、睡眠・覚醒時間の変化が見られる
- トイレ以外の場所で排泄する、失禁するといった排泄の失敗が増える
- 単調に鳴き続けたり、夜鳴きをしたりするようになる
- グルグルと同じ方向に回り続けるなどの活動性の変化が見られる
- 食欲の増加・減退 など
早期発見は難しい?犬の認知症の予兆とは
認知症の予兆として考えられる症状
- 日中、ボーッと壁や天井を見つめている
- 声をかけても反応しない
- 夜中に突然起きてしばらく寝ない・ウロウロする など
そのため、飼い主さんが「いつもと様子が違うな」と感じても、その後ふだん通りの様子に戻ることが多く、結果、愛犬が認知症と診断されてから、「あのときの違和感が実は認知症の予兆だった」というケースも珍しくありません。
早期発見のために飼い主さんができることとは
実際のところ、獣医師が短い診察時間のなかで、認知症と判断するのは簡単なことではありません。一緒に暮らしている飼い主さんがささいな犬のサインに気づくこと、そしてその情報の積み重ねが、獣医師にとっても大切な判断材料となるのです。
飼い主さん向けに犬の認知症や介護に関するセミナーもありますし、愛犬の認知症を経験した飼い主さんが書いたブログなどもたくさんあります。愛犬が認知症になったときのことを不安に感じるかたは、これらを利用して犬の認知症について勉強してみてはいかがでしょうか。
介護疲れする前にまわりの人に相談を
もしも愛犬が認知症になってしまったときは、一人で抱え込まず、まわりの人に相談したり、サポートしてくれる施設やグッズを活用したりしてみてください。多くの飼い主さんが少しでも前向きに認知症と向き合うことができますように。
取材・文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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