犬と暮らす
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メス犬のおしっこや陰部にまつわるお悩みあれこれ、こんな症状はない?
メス犬はホルモンの変化で尿もれが起こりやすくなる
獣医師)メス犬の尿もれは、エストロジェンというホルモンが低下することによる筋力の低下で起こります。避妊手術後や老犬で生じやすいです。
ーーメスのシニア犬の介護をした経験がありますが、寝ている間に尿失禁を起こしやすいのはどうしてですか?
獣医師)寝ている間は、全身の筋肉が緩むので起こりやすいです。
ーー尿もれの対処方法を教えてください
獣医師)ホルモン性の尿もれであれば、性ホルモンの薬や漢方、サプリメントを飲むこともあります。
予防としては、就寝前に排泄をさせておくことで軽減できます。寝るときだけオムツをしたり、ペットシーツを敷いた寝床を用意してあげると汚れた後の掃除が楽になります。
尿もれは様々な原因で起こります。ホルモンで起こるものだけでなく、ホルモンとは関係ない他の病気の場合で起こることもあります。
メス犬の陰部周辺の毛の変色は「尿やけ」が原因だった
獣医師)これは「尿やけ」で、メスだけでなくオスにも起こります。対処方法は、排尿の後に軽く拭いてあげてください。尿やけを起こすとなかなかキレイにならないので、トリミングの際にカットしてもらうとよいでしょう。
メス犬の陰部から分泌物が出ている場合は、膣炎の可能性があります。
また、避妊手術を行っていない犬や卵巣のみ摘出する手術を行なった犬の場合は、子宮蓄膿症の可能性もあります。子宮蓄膿症は命に関わる病気なので、おりものや出血など分泌物の異変に気がついたら、動物病院を受診しましょう。
陰部の皮膚炎やただれは動物病院を受診して治療を受けること
獣医師)陰部のシワが深いと汚れが溜まりやすくなります。皮膚炎を起こしているようであれば、動物病院を受診してお薬をもらいましょう。症状がよくなってからは、ケアの仕方やお薬の使い方をかかりつけ医と相談するとよいでしょう。
ーーありがとうございました。
お尻やおしっこの異変に早く気が付くことがポイント。
尿もれや皮膚炎、毛の変色など、異変に気がついたらそのままにせず、かかりつけ医に相談することが大切ですね。
今回は、メス犬に特有のお悩みついてご紹介しました。
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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