言葉を話すことができなくても、犬はさまざまなしぐさや行動で気持ちをあらわしています。その行動に隠された気持ちを、サインのように読み取ることができるといいですよね。そこで今回は、次の3つのケースを例に愛犬の気持ちを解説。ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 帰宅後ニオイをかいできたときは?
家でお留守番していた愛犬が、帰宅した飼い主さんの全身のニオイをしつこくかいできたとき、愛犬はどんな気持ちでいると思いますか?
そのキモチは…
【「何してきたの〜♪」と、飼い主さんの帰宅を喜んでいる】!
執拗にニオイをかぐ様子から、ほかの犬のニオイがついていないか、あるいは、飼い主さんについていた自分のニオイがちゃんと残っているか、調べられているような心地になる飼い主さんもいるかもしれませんが、そうではないよう。
外でつけてきたニオイを確認しながら、飼い主さんが帰ってきたことを喜んでいるんですね。
2. ブラッシングであおむけになったら?
ブラッシングをしていると、自然にごろんとあおむけになった場合、愛犬はどんな気持ちでいると思いますか?
そのキモチは……
【ブラッシングが気持ちよすぎて「たまんないな〜」と思っている】です!
犬にとっておなかは弱点です。「くすぐったい」とか、「降参! もう好きにして〜」と言っているのでは? と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、そのおなかをさらけ出しているのは、気持ちがよくてリラックスしているのと同時に、飼い主さんを信頼しているから。飼い主さんのことが好きだからこそ、安心してあおむけになっているんですね。
3. 散歩から帰ってきてダッシュしたら?
大好きな散歩から帰ってきて、家の中でダッシュし始めた場合、愛犬はどんな気持ちでいると思いますか?
そのキモチは……
【「散歩楽しかったなぁ」という、うれしい気持ちが続いている】です!
散歩が物足りなかったのでは、と心配になる飼い主さんも多いかもしれませんが、こんなとき、犬は何かをアピールしているわけではありません。散歩をしたときの興奮がまだ残っていて、うれしい気持ちが続いているということ。楽しかった散歩の余韻にひたっているのかもしれませんね。
愛犬のキモチが愛おしい!
愛犬との言葉にならないコミュニケーション。こんなふうに気持ちがわかると、愛犬のことがますます愛おしくなってしまいますね♪
参考/「いぬのきもち」2020年3月号・6月号・8月号『愛犬のキモチ、ちゃんとわかってる? 飼い主力検定』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。