犬と暮らす
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犬の足の病気・ケガの注意点 元気いっぱいな若い犬や犬種の注意点も!
確かに、シニア犬になると「足腰」の悩みが増えますが、実は若い犬も注意すべきなのです!
特に、「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」を引き起こしたり、足を「骨折」させてしまったケースは、若い小型犬を中心として多いよう。飼い主さんが普段から、この2つの病気・ケガを意識しているかどうかで、愛犬の健康状態も大きく変わる可能性があります。
今回は、若い犬ならどの犬でも発症することがある「膝蓋骨脱臼」や「骨折」について詳しく解説します!
注意したい病気 「膝蓋骨脱臼」
初期段階では、歩き方に少し変化があるだけで、飼い主さんが注意深く観察していないと気付かないことも。病気が進行すると骨が変形して、正常な歩行が困難になることもあります。なかには、外科手術が必要な場合も。
どんな犬がなりやすい?
気をつけたい犬種
□トイ・プードル
□ポメラニアン
□ヨークシャー・テリア
□パピヨン
□マルチーズ など
どう予防する?
また、悪化させないためにも早期に発見することが大切です。散歩中などふだんの生活で、下記の症状が見られたら、すぐにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。
□後ろ足の片方だけで立つことがある
□後ろ足を後ろにピーンと伸ばすことがある
□足を触ると悲鳴を上げる
□足を引きずることがある
□足が震えている
注意したいケガ 足の「骨折」
ちなみに、犬の骨格は幼少期や成長期にたくさん運動することでつくられるのですが、幼少期にあまり運動をしないと強い骨格と筋肉が育たず、成犬になった後も骨折しやすい犬になります。
どんな犬で起こりやすい?
気をつけたい犬種
□ポメラニアン
□パピヨン
□チワワ
□イタリアン・グレーハウンド
□ウィペットなど
どう予防する?
人ではなんということもない高さでも、小型犬や成長途中の子犬では高低差が大きくなるため、骨に強い衝撃を与えます。子犬期はどうしても興奮しがちで、走り回ってしまいがちですが、ソファに飛び乗ったり、飛び降りたりしないように、部屋の環境を整えましょう。犬の体高より高い場所への上り下りをさせるのは危険です。
また、抱っこしているときに愛犬を落としてしまうと、大ケガにつながるだけでなく、信頼関係を損なう場合も。両手でしっかり抱えておくなど充分に注意を。
今回紹介した2つの病気・ケガは、飼い主さんの心がけで防ぐこともできます。成長期の犬と暮らしている飼い主さんは、ぜひ気を付けてくださいね。
参考/『初めて飼い主さんのいぬのきもち』2020年11月号「若い犬こそ気をつけたい 3大足腰の病気・ケガ」特集(監修:ノヤ動物病院 野矢雅彦先生)
撮影/尾﨑たまき
症例写真提供/ノヤ動物病院
文/ichi
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