犬と暮らす
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子犬の頭の上に物が落下!? 獣医師が目撃した家の中で起きた事故の例
室内犬で注意したいのが、家の中での事故。人にとっては当たり前のように使う家具でも、犬にとっては危険なものもあるようです。
この記事では、犬にとって危険な家具の例といぬのきもち獣医師相談室の先生が実際に目撃した家の中で起きた事故の例について解説します。
犬にとって危険な家具とは? 獣医師が目撃したまさかの事故も…
ーー室内で犬が暮らすときに、ケガをしやすい家具はありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ありますね。たとえば…
などは、犬がケガをしやすい傾向にあります」
ーーこれらは犬にとってどのように危険なのでしょうか?
獣医師:
「ソファやベッドは、犬が飛び降りたときに関節や腰を痛めたり、骨折をする話はよくあります。
私が実際に見た例では、幸いケガはしていませんが、椅子を使ってさらに高い場所へのぼり、イタズラをするコがいましたね。賢いとは思いますが、場合によってはケガや病気になりますので、椅子にのぼるのは防いだほうがよいでしょう」
ーー高所から落下したら怖いですね。
獣医師:
「そうですね。あとは、部屋の中がゴチャゴチャしていると物が落下しやすいことがあるので、注意したいですね。
実際に見たことがある例として、『物が犬の頭の上に落ちた』と受診されたコがいましたが、棚や机の上に置いていた物が落ちてしまったのでしょう。そのコの場合は特に問題はなかったですが、子犬の頭にずいぶん重いものが落ちてきたな…と思いました」
ーー当たりどころが悪かったらと思うと怖いですね…。
獣医師:
「そのほか、家具ではないですが、室内犬は家電にも気をつけないといけないですね。家電の配線や、置き場所によっては落下が心配なので、飼い主さんは注意してあげてください」
犬が室内で安全に暮らすために飼い主さんができること
ーー犬が室内で安全に暮らすための工夫について、飼い主さんができることはなんでしょうか?
獣医師:
「まずは、物が簡単に落ちる状況でないか確認しましょう。高所にたくさん物が置かれていたり、家電のコードが下に伸びていると落下事故が起きやすいです。地震の際にも危ないので、日頃から気をつけたいですね。
また、足腰が弱いコには大きな段差は不向きなので、高いベッドやソファは置かないか、部屋に入らせないようにしたいです。目の前にあれば登りたくなりますからね。
部屋の中はシンプルなほうが、犬への誘惑も事故も少ないです。掃除もラクになります。空間ができれば犬も動きやすくなり、遊びやすくなります。物を乱雑に置かず、快適に安全に暮らせる室内を考えてあげてくださいね」
愛犬が家の中で安全に過ごせるよう、危ない環境になっていないかどうか…飼い主さんは、今一度確認してみてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/柴田おまめ
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