【うちのコとの暮らしのために、資格取得のすすめ】 第三回
新しい年、いかがお過ごしですか。新しいことをスタートさせたいけれども、まだ何も始めていない……そんなあなたに、4月からの新年度に取り組めて、愛犬・愛猫との暮らしの向上にも役立つ、「愛玩動物飼養管理士」の資格取得をご紹介します。
愛玩動物飼養管理士とは?
愛玩動物飼養管理士とは、公益社団法人日本愛玩動物協会による資格で、愛玩動物(ペット)の適切な飼い方を指導できるよう、必要な知識や技能を身につけた人に与えられます。
資格取得のための通信教育を通して、犬や猫、小動物、鳥類、爬虫類などのペットの習性や飼い方、動物に関する法令や、人と動物の関係学などを体系的に学ぶことができるため、ペットとの暮らしをより良いものにする目的で多くの方々が受講しています。多くの自治体から「動物取扱責任者」になるための選任要件のうち、「動物関係の資格」のひとつとして認められている確かな資格ですから、ペット関連の仕事や活動に資格を活かしている方もたくさんいらっしゃいます。
約6カ月の通信講座を通して認定試験合格を目指すので、忙しい方でも挑戦しやすいのもお勧めの理由です。
どんなことが身につくの?
<2級愛玩動物飼養管理士の教本で、こんな内容を学ぶことができます!>
・人と動物の関係学
・動物関係法令
・動物の体の仕組みと働き
・動物の飼養管理(飼育方法について)
・動物のしつけ
◇申込受付期間
春期申込〔11月試験〕:2021年2月1日~4月15日
夏期申込〔2月試験〕 :2021年6月1日~8月15日
◇認定試験会場
春期申込〔11月試験〕:全国約35都道府県で実施
夏期申込〔2月試験〕 :全国約10都道府県で実施
専業主婦、「愛玩動物飼養管理士」の勉強に挑戦!
初めての資格取得に向けた勉強方法について詳しく教えてくれたのは、愛玩動物飼養管理士を取得された専業主婦の佐々木さん。家事や愛猫のお世話をしながら、どうやって勉強時間を捻出したのか、慣れない勉強にどう立ち向かったのかをご紹介します。「愛犬・愛猫のために挑戦したいけど忙しいし……」と躊躇している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【受験のきっかけ】 家族のことを、もっと理解できるようになりたい!
佐々木さん 愛猫シーラちゃん(アメリカン・ショートヘア/5才)
学校の勉強は遠い記憶、長い文章を読んでいた時期のことすらよく思い出せない……そんな私が「愛玩動物飼養管理士」取得に挑戦したのは、家族であるシーラちゃんのために、少しでもためになることをしたいという思いからです。
【受験までの流れ】 スクーリング(オンライン)と課題報告問題でポイントがつかめる!
愛玩動物飼養管理士(2級)の教本は2冊で、人と動物の関係学や動物関係法令、動物の体の仕組みと働きについて学べる第1巻と、動物の飼養管理や動物のしつけについて学べる第2巻があります。資格取得の勉強を通して、愛猫と暮らすうえで必要な知識を幅広く学ぶことができます。また、食事の管理や高齢動物のケアの方法まで網羅されています。
猫の習性や、人間との違いを理解しておくことで、愛猫との距離がより縮まるだけではなく、病気のサインにいち早く気付き、愛猫を守る助けになることも期待できます。
基本的には、この2冊の教本で勉強を進めます。家で落ち着いて受講することができるのは、時間のやりくりを自由にできるのでよかったです。
受講期間の中盤には「スクーリング(オンライン)」があります。わかりやすくまとまったスライドで学習内容の理解を深めることができました。
スクーリングのほかに、「課題報告問題」に取り組んで提出する必要があります。問題に取り組むことで教本の内容の振り返りができ、採点結果も返ってくるので、効率良く認定試験に向けた勉強が進められました。
忙しい中でも合格できた秘訣
教本の項目が細かく分かれているので、お昼や寝る前のちょっとした「隙間時間」にパラパラと教本を読んで勉強しました。愛猫のためになると思うと、自然と内容に興味がわきますし、続けられるものです。ほかに、教え合いながら一緒にがんばる「猫友」の存在も勉強を続ける力になりました! 私たちは二人で目標を決めて、お互いの学習状況を報告し合い、モチベーションを保ちました。
そんな生活を繰り返して約半年後、学びの成果をしっかり発揮でき、私は無事「愛玩動物飼養管理士」を取得することができました。
確実に、愛犬・愛猫との生活が良くなる資格。 すべての飼い主さんに学んでほしい!
私のような、勉強そのものが久しぶりで、得意でもない人でも、2冊の教本をしっかりと読み込み、課題報告問題を事前に何度も解いておけば、取得が可能な資格だと思います。
もちろん、「命」と関わる資格だからこそ、しっかりとした知識を身に付けるために、ある程度の努力は必要です。勉強時間を捻出するのが大変なときもあるかもしれませんが、この努力は、愛犬・愛猫との生活を確実に良くしてくれます。
「愛玩動物飼養管理士」の勉強を通じて、動物を飼うことには責任が伴うということを再認識しました。
自分のためにも、家族である愛猫のためにも、正しい知識を早いうちから身に付けておいたほうがいいと心から思います。