犬を飼い始めたころは慣れていないことも多く、いろいろなことを慎重に、丁寧にしている飼い主さんが多いのではないかと思います。しかし、愛犬との生活に慣れてくると、以前は気をつけていたことも疎かになっている…ということもあるのではないでしょうか?
この記事では、犬のベテラン飼い主さんが怠りがちな5つのことについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が紹介します。
今一度見直したい! 犬を飼う上で忘れてはいけない5つの大切なこと
ここで紹介するものはベテラン飼い主さんはもちろんのこと、まだ犬を飼い始めたばかりの飼い主さんも覚えておいてほしいことです。もしそれを怠るとどういう影響が出るのかについても、合わせて解説していきます。
①いろいろなスキンシップをしてあげよう
犬の体中をよく触ってあげることで、以前との変化はないか、できものなどの体に異常はないかなども知ることができます。また、愛犬に優しく声をかけたり、優しく撫でてあげるなどして、愛犬へ愛を伝えてあげましょう。
もし、スキンシップを怠ると…
愛犬もシニアになっていくにつれて、若いころよりも体の変化が起こりやすくなってきます。たとえば、皮膚の上のできものができている場合や、体の痛みがある場合など、スキンシップしながら触ってあげることで早く異変に気づけるものもあり、それが病気の早期発見につながります。
日々のスキンシップを怠ると、愛犬の体の異常の発見が遅れてしまうかもしれません。
②愛犬と一緒に遊ぼう、お散歩をしよう
飼い主さん側の用事が忙しくなったときに、つい愛犬と遊んだり、運動したりする時間が減っていませんか? 小型犬だから散歩に行かなくてもいいと思っていませんか? 犬は運動が大好きです。おもちゃを使ってたくさん遊んだり、お散歩にも一緒に行きましょう。
もし、遊びやお散歩を怠ると…
飼い主さんと一緒に遊んだり散歩をすることで、犬自身の本能も満たされますし、ストレス解消や気分転換にもつながります。これを怠ると、犬自身の行動欲求が満たされず、豊かに生活することができません。
③うまくできたら褒めてあげよう
飼い主さんに褒めてもらえるのは、犬にとって大きな喜びです。しつけがうまくいったとき、新しいことに挑戦してできたときはちゃんと褒めてあげましょう。
もし、褒めることを怠ると…
しつけや新しいことがうまくいったときに褒めてもらうと犬も嬉しいですし、やる気もでます。褒めてもらえないとやる気がでず、新しいことへの挑戦意欲がなくなってしまうでしょう。
④歯磨きをしよう
愛犬が小さいころは歯磨きの練習をしていたけれど、「まだ若いし、面倒だし、歯もきれいだから大丈夫だろう」と思って、歯を磨くのをやめてしまっていませんか? 犬の歯周病はとても多い病気です。今からでもしっかり歯磨きの習慣を取り戻しましょう。
もし、歯磨きを怠ると…
歯を磨かないでいると、歯周病により歯を失ってしまうこともあります。
⑤愛犬が好きなものを知っておこう
犬には個性があるため、何を好むのかもそれぞれ異なります。愛犬はどんなことが好きなのか、愛犬に何をすれば喜んでくれるのかをきちんと知っておきましょう。そうすれば、今後も愛犬と一緒に素敵な時間を過ごすことができるようになります。
もし、愛犬の好きなものを知らないでいると…
愛犬の好きなものを把握していないと、愛犬との生活をより豊かにする可能性を減らしてしまいます。
以前と比べて疎かになっていることがないか…愛犬のために見直そう
愛犬と生活し始めた最初のころは頑張っていろんなことに挑戦していたけれども、今では愛犬との生活に慣れてしまって、疎かになっていることはないでしょうか。
愛犬と生活をし始めたころのように愛犬のよいところを改めて見直したり、できそうなことをまた始めてみませんか? それだけで愛犬との絆がいっそう深まり、よりよい生活を送れるようになることでしょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami