犬と暮らす
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季節の変わり目に犬が体調を崩しやすい理由 対処法を獣医師が解説
季節の変わり目に犬が体調を崩しやすいのはどうして?いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
なぜ犬は季節の変わり目に体調を崩しやすいの?
獣医師)犬は恒温動物なので、温度や湿度、気圧などに関係なく、自分の体温や血圧などを維持しなければならず、気温などの変化に対応して体を維持しています。
環境の変化が大きいほど、体が対応する力が必要になりますが、このとき働くのが自律神経です。自律神経の働きの弱い犬や子犬、老犬は、季節の変わり目に体が対応できなくて体調不良を起こしやすいといわれています。
また、自律神経の不調というよりは、環境の変化を敏感に感じるデリケートなコもいます。
環境が一定であれば、体は同じ調子で動けばよいですが、大きな変化は体にストレスがかかってしまうのです。
犬にどんな体調不良が起こるの?
獣医師)そのコによって違います。持病があればその症状が出やすいですが、食欲不振や咳、疲れ、関節や腰の痛み、てんかんが多いと思います。
また、日本には四季がありますが、暑さや寒さなど苦手な時期もそのコによって違います。
季節の変化に対して気をつけておくことは?

獣医師)愛犬の苦手な時期を記録しておくと、翌年に心構えや準備をしやすいです。
例えば、室温に気をつけるのか、湿度の管理を重視するのかなどです。気圧の変化はどうしようもないですが、持病が悪化したときに使う常備薬を用意しておいたり、無理な行事はさけるなど、体へのダメージを最小限にとどめましょう。
病気でなくとも愛犬の体質で弱い部分があれば、フードやサプリメント、漢方薬でケアできるとよいかもしれません。
体調を崩しやすいシニア犬や体力のない犬への対策は?
獣医師)体力のない犬は、ほんのわずかな変化でも大病や臓器の不調につながりやすいです。高齢になるほどドミノ倒しのようにどこもかしこも具合が悪くなることもあります。
愛犬の異変に気がついたら早めに受診することと常備薬を持っておくことが大切です。
かかりつけ医の休診日に具合が悪くなることもあるので、緊急対応が可能な動物病院を探しておくことをおすすめします。
季節の変わり目は愛犬の異変に早く気がつけるように様子を観察することを心がけましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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