犬を飼う上で欠かすことのできない重要なお世話が「トイレ」です。いつもキレイなトイレなら愛犬は安心して排せつができますし、万が一排せつ物の様子がおかしい場合は異変に気づきやすくなります。毎日のことですから、簡単にトイレ掃除を行える工夫も大切です。そこで今回は、犬のトイレ掃除のポイントをご紹介します。
犬のトイレ掃除のポイント
犬の排せつ物のにおいというのは、想像以上に強烈です。トイレシートからはみ出してしまったオシッコのにおいや、お留守番で長時間置いていたトイレシートのにおいは室内の悪臭の原因になりますので、こまめに掃除をしましょう。
トイレシートの工夫
普段から犬が排せつしたらこまめにトイレシートを交換し、掃除を行いましょう。シートを交換する際は簡単に拭き掃除も行いましょう。動物にも使用できる除菌スプレーなどを使えば安心です。また、状況に応じてトイレシートの選び方も工夫してみましょう。普段はすぐに交換できる1回ごとの使い捨てタイプ、長時間留守にする時は吸収率がよいものや脱臭効果がついているタイプを選んで使い分けるとよいでしょう。
また、トイレの中に一枚は大きなものを敷き、その上に小さなタイプのトイレシートを敷き詰めておくと、汚れた部分だけを交換すればよいのでお掃除が簡単になります。
週に一度はしっかり除菌
排せつ物からの悪臭や汚れをそのままにしておくことは、愛犬と飼い主さんの健康を害します。トイレを衛生的に保つためにも、週に一度はトレーを水洗いして適度に薄めた塩素系漂白剤などで除菌しましょう。メッシュタイプのトイレを使っている場合は、ブラシを使ってメッシュ部分も洗うようにしてください。
手入れしやすいトイレ選びを
普段からこまめに拭き掃除を行っていれば、汚れがひどくなることはありません。悪臭は排せつ物がこびりついた状態になるとますますひどくなる一方なので、手入れのしやすい形状のトイレかどうかも選ぶ際のポイントにしてください。
まとめ
トイレ掃除は日頃からこまめに行うことが大切ですが、拭き掃除だけでなく定期的な除菌も行いましょう。また掃除を簡単にするために、手入れしやすいトイレを選ぶということも大切です。犬であれば、トイレシートの選び方や敷き方、猫であれば、トイレの形状や砂の種類の選び方を工夫することでお手入れの頻度も変わってきます。清潔なトイレを維持して、愛犬が安心できる排せつ環境をつくってあげるようにしましょう。
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監修/白山聡子先生(獣医師)
獣医師資格取得後、小動物臨床に従事。主に犬猫の臨床に携わる。現在は育児と仕事を両立させながら、愛猫と暮らしている。
取材・文/大口亜紗