たくさんの癒やしや喜びを届けてくれる愛犬。そんな大切な愛犬に、暮らしのなかのちょっとしたコミュニケーションで、幸せを“お返し”してみませんか?
今回は、愛犬を幸せにする「目の使い方」についてご紹介します。
愛犬を幸せにする「目の使い方」のルール
「目は口ほどに物を言う」の言葉のように、目は飼い主さんの気持ちを伝える重要な場所。まずは、愛犬を幸せにする「目の使い方」のルールを見ていきましょう。
(1)送る視線に「大好き」という気持ちを込める
犬は飼い主さんの表情をある程度理解することができます。特に目は飼い主さんの感情を読み解く大きなヒントとなるため、目尻が下がるほど「大好き」という気持ちを込めて視線を送れば、愛犬にも伝わるでしょう。
(2)見つめるときは背筋をまっすぐに
立った状態で犬を見つめると、どうしても猫背になりがちです。この姿勢は犬にとって、おおいかぶさられているように思え、圧迫感から不安を感じてしまうことも。背筋を伸ばした状態で真正面から向き合うことを、ふだんから意識してみましょう。
(3)愛犬からの視線は逃さずキャッチ!
大好きな人をつい見てしまうのは、犬も人も同じです。視線を送っているときに、相手から見つめ返されたらドキッとしますよね。同じように、愛犬からの視線を感じたら、見つめ返してドキドキさせてあげましょう。
【シーン別】愛犬を幸せにする「目の使い方」
3つのルールがわかったところで、今度はシーン別に愛犬を幸せにする「目の使い方」について見ていきましょう。
苦手なものから愛犬を守るとき
怖がる前にアイコンタクトを送る
来客の前や雷が近づいてきているときなど、犬は苦手なことが起こることを事前に察知すると、ソワソワしたり、小さく唸ったりといった様子を見せることがあります。そんな愛犬の緊張した様子に気付いたら、愛犬が怖がる前に「大丈夫だよ」などと声かけて、アイコンタクトを送りましょう。愛犬は「飼い主さんはわかってくれている」と安心でき、吠え予防にも効果的です。
愛犬が怖がりそうなものには、飼い主さんも過剰反応しない
ほかの犬が近づいてきたときなど、愛犬が苦手なものが近くにあるときは、あえて視線を向けず、対象が通り過ぎるまで愛犬とアイコンタクトし続けるのがポイントです。犬は飼い主さんが注目しているものに一緒になって反応してしまうことがあるので、やさしい声かけをしながら見つめてあげましょう。
「大好き」という気持ちを伝えるとき
犬は飼い主さんの気持ちを、表情や声、行動から一生懸命理解しようとしています。理解するヒントが多ければ多いほど犬には伝わりやすいので、「大好き」という気持ちを伝えるときは、「大好き」という目線を送りながら、愛犬の顔まわりをなでるなどするといいでしょう。
さらに声かけをプラスして想いを伝えてあげるのもおすすめ。「大好きだよ」と声をかけながらなでたり、見つめたりすると、相乗効果でより気持ちが伝わりやすくなるはずです。
「目の使い方」を工夫して愛犬との暮らしをより豊かに
ご紹介した「目の使い方」は、ひとつの例にすぎません。飼い主さんのやり方の数だけ答えがありますので、愛犬の反応を見ながら試してみてはいかがでしょうか。
ふだんから「目の使い方」を意識し、愛犬との生活をより豊かにできたらいいですね。
参考/「いぬのきもち」2020年11月号『今日からすぐにマネできる!愛犬を幸せにするための心づかいと手づかい目づかい』(監修:東京農業大学農学部動物科学科 動物行動学研究室教授 増田宏司先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。