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なんとがんも⁉ 本当にあった「愛犬の歯みがきで病気発見エピソード」

犬は歯周病をはじめとする口の中の病気にかかりやすいといわれています。歯みがきは、そんな口内の病気を見つけられるチャンス! 愛犬の歯みがき中に飼い主さんが実際に見つけた病気やトラブルのエピソードについて獣医師の石田陽子先生にお話を伺いました。

エピソード1)歯みがき中、歯が折れているのを発見!

イラスト/河南好美
「いつものように愛犬の歯みがきをしている最中、愛犬の犬歯が折れているのに気づきました! あわてて動物病院に行き、獣医師に相談すると、幸い神経が出ていないので、治療の必要はないとのこと。かたすぎる鹿の角を与えていたことが、犬歯が折れた原因だったようです……」

獣医師より

じつは歯が折れるケースはかなり多いです。表面だけ折れるならまだいいのですが、歯の神経が出てしまったり、歯にひびが入って感染症になったり、それが原因であごの骨が溶けたりすることもあります。愛犬に噛ませるものは、かたすぎるものは避けましょう。

エピソード2)歯肉の奥が赤黒く腫れていて、がんが発覚!

イラスト/河南好美
「歯みがきで愛犬の口の中をのぞいたとき、奥の歯肉に赤黒い出来物があるのを発見しました。動物病院で診てもらうと、口腔がんと診断されました! 当時15才だった愛犬の手術は難しいといわれ、その後半年間の闘病を経て亡くなってしまいました。歯みがきをもっとマメにして、早期発見できていればと後悔しています」

獣医師より

口の中にできた腫瘍は、悪性の確率が高いといわれています。また、早いと1週間ほどで大きくなり進行してしまうこともあるので、定期的な歯みがきなどで早期発見することが大変重要です。がん特有のニオイで気づけることもあるので、歯みがきの際はニオイの変化のチェックしましょう。

エピソード3)歯石が気になって受診。歯周病になっていた!

イラスト/河南好美
「前歯の3分の2ほどをおおうように歯石がついていて、歯ぐきも茶色く変色し、ニオイもありました。動物病院で歯周病と診断されたため、ちょうどそのころ予定していた去勢手術に合わせて歯石除去と抜歯を行い、きれいにしました」

獣医師より

犬は歯周病にかかりやすく、とくに歯が小さい小型犬やイタリアン・グレーハウンドなどの犬種はかかりやすいといわれています。歯石やニオイ、歯肉の腫れなどがサインになりますから、毎日の歯みがきでそれらの異変がないかしっかりとチェックしましょう。
いかがでしたか? 中にはがんなど命に関わる病気が潜んでいることもあります。歯みがきで口内環境を整えつつ、健康チェックをしっかりして、病気の早期発見に努めましょう!

参考/いぬのきもち2020年10月号「私たち“お手入れ”でこんな病気に気づけました!」(監修:石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長 石田陽子先生)
イラスト/河南好美
文/melanie
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