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長生きした愛犬たちの共通点|連載・西川文二の「犬ってホントは」vol.74
今回は、西川先生の愛犬・ダップくんが16才を迎えるにあたって、先生が今までの経験から考える「犬の長生きの秘訣」について。西川先生が子どものころから飼っている犬たちは、みんな長生きだったそう。その犬たちの共通点とは……?(編集部)
実は先月の23日、パートナー・ドッグのダップが誕生日を迎えています。
16才になりました。
現在、犬の平均寿命は約14.5才ですから、平均寿命よりは長く生きていることになります。
日本人の平均寿命は男性が約81.5才ですから、平均寿命での比較ですと80才は優に超えていることとなります。
とにもかくにも、長生きは長生きっていうことでして、今回は長生きに関するお話を。
16才なんてまだまだ
確かに長生きということ。しかしながら、私が看取った犬の最高齢は、マルチーズのまーちゃん。21才でした。人間なら100才超えですから、それに比べればダップはまだまだってところです。
まーちゃんほど長生きではありませんでしたが、私が子どものときから家にいたプードルのチャーリーは18才、チャーリーがなくなる頃に家にいたもう一頭のプードルのトムも18才。
トムのパートナーとして迎え入れたチェリーも享年18才でした。人間ならいずれも90才超えというところ。
こうした話をすると、必ず聞かれることがある。
「長生きさせる秘訣」があるのですか? って。
フードへのこだわりがなかった
それ以外の共通点は、同じフードを長期にわたって与えることがなかったことです。
新宿の百貨店内でペットショップを営んでいた関係上、お客様に配りきれないほどのフードのサンプルが、さまざまなメーカーから送られてきていました。
モニターを依頼され、一定の期間フードを送られてくることもありました。
チャーリーからまーちゃんまで、彼ら彼女らはそうしたさまざまなフード(その時代その時代の、百貨店で販売するにふさわしいフード)を口にしていたのです。
開発段階の研究では無害とされていても、長期間にわたり摂取することで体内に蓄積されていき、どこかの段階で時限爆弾のように体に悪影響を与える、そうした物質があるかもしれません。
特定のフードを与え続けないということは、そうした物質を体内に蓄積させるリスクを回避できる、そういえるのではないでしょうか。
そしてそれが長寿に関係した。
因果関係はわかりませんが
長生きしているご老人たちは肉をよく食べているということが、近年話題になったりしていますが、コレ単に肉を食べても健康でいられる人が長生きしている、ただそれだけかもしれない。同じように肉を食べても短命で亡くなっている人はたくさんいるかも、ですからね。因果関係があるのかは不明。それと同じです。
そうそう、ほかにも共通点がありました。
それは高齢になるまで、彼らは毎日のように百貨店と自宅を車に乗って移動していたということです。
ロケットに乗って何年かして帰ってくると、地球上では時が早く流れていて(ロケット内の時間の流れがゆっくり)、例えば同級生が自分よりとんでもなく老化しているっていうお話。
これ相対性理論が予言する現象のひとつ、浦島効果(浦島太郎の話に似ているので)というやつ。
もっとも浦島効果は、光速に近い速度で移動する場合のお話、チャーリーたちは、父親の車で移動していたわけで、まぁそれはありえないか。
え? あったとしてもコレ、時間の進み方が違うという話で、長生きとは全く関係がない、って?
あらそうでしたか。それはまったくもって、失礼いたしました。
写真/Can! Do! Pet Dog School提供
https://cando4115.com/index.html
西川文二氏 プロフィール
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