犬と暮らす
UP DATE
小型犬との暮らしに適した住環境のポイントを獣医師に聞いてみた
今回は小型犬との暮らしに適した住環境について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に話を聞きました。
犬の体に合わせた住環境を整える理由
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「小型犬と大型犬は体重だけをみても10倍以上の差があるなど、大きな体格差があります。
また、大型犬にとってはかかとに満たない高さの段差も、小型犬にとっては自分の身体の半分を超える高さとなることもあります。
犬というくくりでは同じですが、体格差を考えると別の生き物として捉え、それぞれの暮らしやすさを意識したり、住環境を整える必要があります。」
小型犬は室内での骨折に注意!
獣医師:
「小型犬は小さい体格に加え、骨格も華奢なことが多いです。このため、家庭内での落下による足の骨折や扉に細い尻尾が挟まることで尾の骨折なども起こることがあります。
小型犬の骨折は、プードルやポメラニアン、イタリアングレーハウンドが圧倒的に多いです。中には30㎝に満たない高さからの落下で骨折するケースもあるので注意しましょう。
扉は、風で勢いよく閉まった際に驚いたり、怪我をする恐れがあります。愛犬がよく行き来する扉にはドアストッパーなどを利用すると安心です。
落下予防としては、ソファやダイニングチェアなどに登らせないようにしたり、ステップを置いて飛び降りや飛び乗りを防ぐ工夫をするとよいでしょう。」
体の冷えとケガにも気をつけよう!
獣医師:
「小型犬は身体が小さいので、冬はすき間風などで体が冷えてしまうことがあります。
冬の防寒対策は必要ですが、暖房器具を使う際はやけどなどの事故を防ぐためにも、エアコンや床暖房を使用すると安全です。
他には、シニア期を迎えることを想定して、愛犬が過ごすスペースは出来るだけフラットで、滑りにくい環境にしておくとよいでしょう。
足場の不安定な家具や物が山積みになっている場所は、人や大型犬では問題とならなくても、小型犬にとっては大怪我に繋がることがあるので、片付けるか犬が入れないようにすると安全です。」
思わぬケガや体調不良を防ぐためにも、犬の特徴に合わせた住環境を心がけていきたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
UP DATE