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犬が「なでられると喜ぶ」のはなぜ? 飼い主さん以外でも嬉しいのかどうか、獣医師が解説
犬をなでたときに喜ぶ姿を見せるコが多いですが、なでられると「嬉しい」と感じるものなのでしょうか? 今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬がなでられると喜ぶのはなぜ?
犬が飼い主さんになでられたときに、嬉しそうにしているのを見たことがある人は多いでしょう。
犬は本能として、信頼できる人にしか体を触らせません。子犬のころから充分なスキンシップをしていて、人に触られることが楽しくて気持ちがいいものであると理解している犬であれば、なでられたときに喜ぶと思います。
犬は群れのなかで生活をする習慣があるので、一緒に暮らす飼い主さんとスキンシップをとることに喜びを感じ、「楽しいこと」「いいこと」と認識しています。
飼い主さん以外の人がなでても喜ぶの?
なでてもらえるのならば、飼い主さん以外の人からでも喜ぶのかどうかは、人間と同じで気を許していない人が自分の体を触ることは嫌がります。反対に、気を許している人に優しくなでられるのは、犬にとっても嬉しいことです。
子犬のうちから人に触られることに慣れさせ、「触られるといいことがある」という印象を与えるように愛犬との信頼関係を築いておくと、ほかの人に触られることもできるようになるでしょう。
犬がなでられると喜ぶ体の部位は?
どこをなでてあげると犬が喜ぶのかは、個体差があります。一般的には、首周りや耳の後ろなどを優しくなでられることを好む犬が多いです。
犬をなでることで飼い主さんができる健康チェック
犬をなでると体のでこぼこがわかるので、できものやカサブタがあると気づくことができます。ふだんは触っても平気なのに、触ると嫌がったり怒るようなら、そこが不調である可能性もあります。
実際に、犬を日頃からなでている飼い主さんでは、診察では見つからないような小さいできものを発見される方は多いです。
診察台ではそこまでじっくり見ることが難しいですし、犬も嫌がることがあるので、獣医師は手短に効率よく見るようにしています。くわしく見るとなると、やはり日頃から見ている飼い主さんのほうが発見できると思います。
愛犬の健康チェックのためにも、日頃からなでてスキンシップをとるというのは大切なことです。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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