歯・口
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外歯瘻[がいしろう]
外歯瘻の症状と治療、予防方法
解説
歯周病によって歯の根元に膿がたまり、その中の菌があごの骨を溶かして皮膚まで貫通してしまう病気。目の下などの皮膚に穴があき、そこから膿や血が出てくるようになります。口の中に穴があく場合は内歯瘻と呼びます。
原因
多くは、歯垢や歯石による歯周病が原因していますが、歯の破損や異物によって歯根部に膿瘍が生じる場合にも起こります。
症状
炎症を起こした歯根部から瘻管を形成するため、病巣から離れた皮膚がやぶれ膿汁が排泄されます。
たとえば、上顎第四前臼歯の歯根部に膿瘍がおこると、歯槽骨を溶かし目の下から膿汁が出てきます。
診断
膿汁の出ている場所と歯根の炎症が疑われる場所の位置関係を確認します。場合によっては、ゾンデのような細い管を利用して瘻管の状態を確認したり、レントゲンで歯根部の状態を確認します。
なりやすい犬種
ミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードル、ヨークシャテリアなどの小型犬
外歯瘻の治療
原因となっている歯を抜くほか、症状に応じた専門的な治療が必要になります。患部の近くの上あごや下あごの骨やその周囲が壊死した場合は、ずっと障害が残るケースも。
外歯瘻の予防
歯周病が原因のため、歯周病と同じく歯みがきをはじめとしたお手入れで予防を。
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