ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー
- 英語名
- Nova Scotia Duck Tolling Retriever
- 原産国
- カナダ
- サイズ
- 大型犬
- グループ
- ポインター・セター以外の鳥猟犬
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの性格と特徴・飼いやすさ
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーは、19世紀初頭に、水鳥をおびき寄せ回収するためにカナダのノヴァ・スコシア半島で改良された犬種です。レトリーバー種としては小さめで飼育しやすく、やさしく明るい穏やかな性格で、人によくなれるので、正しく訓練すると優秀な家庭犬になります。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの性格
やさしく明るく穏やかな性格で、人によくなれます。とても賢く判断力があり、学習能力も高いので、トレーニングは入りやすい半面、間違った訓練をすると修正が難しいこともあります。できれば、子犬のころからプロのドッグトレーナーの指導を受けて、正しい訓練を行いましょう。体力がある犬種なので、求められる運動量は多めです。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの大きさ
オスで体高48~51㎝、体重20~30kg、メスで体高45~48㎝、体重17~20kg程度で、大型犬に分類されますが、レトリーバー種のなかでは最小です。
オス 体高:48~51㎝/体重:20~30kg
メス 体高:45~48㎝/体重:17~20kg
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの毛色の種類
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの被毛の色は、レッドまたはオレンジのさまざまな色調に、しっぽの先端、足、胸、ブレーズの少なくとも1カ所に白い斑が入ります。被毛はダブルコートで、上毛は滑らかあるいはウェービーで下毛は密生しています。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの心配な病気
・体重の重さで関節に負担がかかって発症する「関節炎」
・なんらかの原因で皮膚に発疹やかゆみが生じる「皮膚炎」
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの価格相場(2024年)
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの飼い方
ポイント(1)毎日、戸外で十分な運動量を確保して
とてもタフな犬種なので、必要な運動量は多めです。毎日、朝晩30分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。さらに、ドッグランなどで自由運動をさせるほか、知的な遊びやドッグスポーツを取り入れ、運動不足にならないようにしましょう。
ポイント(2)子犬のころからプロの指導のもとでトレーニングを
とても賢く学習能力が高いので、トレーニングは得意です。ただし、間違った方法でトレーニングを行うと、後から修正することが難しく、苦労をする場合があります。子犬のうちにプロのドッグトレーナーのもとで、正しい方法でトレーニングを行いましょう。
ポイント(3)暑さに弱いので夏場は室温管理に注意
厚い被毛におおわれているので、日本の暑い夏が苦手です。夏場は犬がハアハアしない程度の温度設定でエアコンを活用して、快適に過ごせるよう環境を整えましょう。また、散歩は暑い時間を避け、早朝や日没後に行くようにしましょう。
ポイント(4)換毛期は毎日のブラッシングで抜け毛を取り除いて
換毛期には、密生した下毛がたくさん抜けます。この時期は毎日ブラッシングを行い、抜け毛を取り除きましょう。そのほかの季節は、週1~2回程度を目安にお手入れを。プロのトリマーによるカットは特別必要ありません。
ポイント(5)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーに似た犬の種類
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの歴史や背景
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーは、19世紀初頭、水鳥をおびき寄せ回収するためにカナダのノヴァ・スコシア半島で改良された犬種です。デコイ猟という特殊な水鳥の狩猟で活躍していました。2003年に公認された比較的新しい犬種で、日本では希少ですが、小型のレトリーバー種として注目が高まっており、カナダや北欧で人気があります。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)