
プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- 英語名
- Petit Basset Griffon Vendeen
- 原産国
- フランス
- サイズ
- 中型犬
- グループ
- 嗅覚ハウンド
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの性格と特徴・飼いやすさ
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、16世紀頃、フランスのバンデーン地方でウサギ狩りなどの猟犬として活躍していたとても古い犬種です。胴長で短い足、大きな垂れ耳、硬い被毛が特徴です。陽気で元気いっぱい、家族には愛情深く接する優しい犬種です。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
※参考『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの性格
陽気で天真爛漫、家族には愛情深く接する優しい性格です。一方で、叱られてもへこたれない一面もあるため、トレーニングは根気よく行いましょう。また、もともと猟犬だっため、毎日たっぷりと運動させることも落ち着いた家庭犬となるために必要です。運動神経もよく、外で活動することが大好きなので、愛犬とアウトドアライフを楽しみたい人にピッタリです。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの大きさ
体高約33〜39cmと、中型犬としてはやや低い印象があります。体高より明らかに長い胴体と、胴長の体を支える太い足が特徴的です。
体高:33〜39cm/体重:14〜18kg程度
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの毛色の種類
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの体は、猟の際、イバラや灌木などから身体を守る硬い被毛で覆われています。被毛の色は、ブラック&ホワイト、ブラック&タン(黄褐色)、ホワイト&オレンジ、トライカラー(3色の毛色)などがあります。また、猟犬の歴史から、毛色には伝統的な名前が使われ、野ウサギ色、アナグマ色、イノシシ色などと呼ばれることも。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの心配な病気
・何らかの原因で脳を守る髄膜が細菌・ウイルス感染する「髄膜炎」
・脳波に異常が見られる「てんかん」
・皮膚が細菌感染して炎症を起こす「膿皮症」
・胴長短足の犬に多い「椎間板ヘルニア」
・垂れ耳の犬に多い「外耳炎」
・体重が増える成長期に起こりやすい「股関節形成不全」
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの価格相場(2024年)
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの飼い方
ポイント(1)毎日、長めの散歩で充分な運動を
活発な犬種なので、毎日、朝晩30分以上の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩のほかに、ドッグランであちこちかぎ回らせたり穴を掘るなど犬種の習性を満たしたり、室内でもゲームをしたりしてあげるといいでしょう。
ポイント(2)子犬のころから根気強くトレーニングを
叱られてもへこたれない一面があり、繰り返し根気強くトレーニングをすることが大切です。年齢を重ねるほど頑固になる傾向もあるため、子犬のころからしっかりとトレーニングを行い、飼い主さんがコントロールできるようにしましょう。
ポイント(3)お手入れは週2〜3回程度のブラッシングを
ダブルコートの被毛が密に生えています。週2〜3回程度のブラッシング・コーミングを行いましょう。被毛が硬いので、マッサージも兼ねて硬めの獣毛ブラシでブラッシングするといいでしょう。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンのかわいい画像
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの歴史や背景
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの起源は16世紀頃と古く、バセット・ハウンドや土着の猟犬を掛け合わせて生まれたと考えられています。19世紀までは比較的小さいサイズの「プチ」と、やや体格が大きい「グラン」の2タイプが混在していました。しかし、1975年にグラン・バセット・グリフォン・バンデーンとは別の犬種として区別されるように。日本に紹介され始めたのは20世紀後半ですが、陽気で天真爛漫な性格から、親しみを込めて「プチバセ」の愛称で呼ばれています。
監修:
ヤマザキ動物看護大学講師
福山貴昭先生(危機管理学修士)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)