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【犬の多頭飼い】新しい犬を迎える前に考えたい住環境づくりのポイント
すでに愛犬と暮らしている状態で新たな犬を家族に迎える際は、住環境を整えることが大切だといわれます。
今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬の多頭飼いをする際の住環境づくりのポイントについて話を聞きました。
多頭飼いの成功は住環境の準備がポイント
愛犬を新たに迎え入れることがが決まったら、犬たちがお互いに過ごしやすい住環境を整えてあげましょう。
事前に準備をしっかりしておくことが、多頭飼育を成功するポイントとなります。
①使用する犬グッズを別々に用意しておく
――多頭飼育の住環境作りについてお聞きします。すでに愛犬と暮らしている方が新たな犬をお迎えする場合、どんな環境を用意してあげるとよいのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「寝床や食器、トイレ、ケージはそれぞれの分を準備しておき、犬同士が慣れるまでは個別に使うようにしましょう。
例えばトイレですが、犬同士が慣れてトイレを共有できるようになったとしても、今より大きいサイズに変更する必要があるかもしれません。」
②慣れるまではお互いに距離をとれるスペースが必要
――住環境作りについて、新しい犬をお迎えする日から気を付けることはありますか?
獣医師:
「狭い空間での多頭飼育は犬の問題行動を引き起こすきっかけになります。
慣れるまではお互いの距離を十分にとったり、年齢差や性別の違いにかかわらず、それぞれの犬が落ち着いて過ごすスペースや運動するスペースの確保も必要ですね。」
③犬の様子に注意して観察、お世話をすること
――多頭飼育をする際に室内で注意することはありますか?
獣医師:
「やってきたばかりの犬が、新しい環境に慣れていない場合や犬同士の相性が合わない場合、犬同士が同じスペースにいるときは、必ず人の目の届くようにしておくことやスペースを分けて飼育するようにします。
また、相性が合わない様子である時はもちろんですが、お互いに興味を持つ様子があったとしても、最初は新入りのコをケージやサークルで過ごさせるなど、先住犬との環境を分けて徐々に慣れさせていくようにしましょう。
多頭飼育はトイレのお世話や抜け毛の掃除など、室内が汚れるスピードや掃除の手間も2倍になります。迎え入れて間もない頃は、新入りのコだけでなく先住犬も環境の変化によって体調を崩しやすいため、健康観察はしっかりと行うようにしてください。」
これから新たに犬を迎え入れる計画のある方は、多頭飼いをするための住環境作りを考えることが大切ですね。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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