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犬が「痛みを我慢している」ときに見せるサインは? 我慢しがちな犬の傾向も解説

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犬は痛みに強い、痛みを我慢しがち、というような話を聞いたことがないでしょうか? 実際にはどのような場合に痛みを我慢するようなことがあるのか、気になりますよね。

今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

犬は痛みを我慢する動物なの?

くつろぐ犬
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——「犬は痛みを我慢してしまう」と聞くことがありますが、実際のところどうですか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「痛みを我慢するかどうかは、個々で異なります。最近は、大げさであるようなコも多い印象です。また、あまり痛みを気にしないコもいます」
——痛みを我慢するか、感じやすいかなどは、犬によってさまざまなのですね。「こういう犬は我慢しがちかもしれない」という傾向はありますか?
獣医師:
野性的な部分が残っている、日本犬の入ったいわゆる雑種は我慢しがちかと思います。あまり人にベタベタとくっつかないような、クールな印象のある犬も我慢することがあるのではないでしょうか」

痛みを我慢している犬に見られる特徴

くつろぐ犬
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——犬が痛みを我慢しているようなときには、どのようなしぐさや行動が見られますか?
獣医師:
「痛みを我慢しているので、表立って変化を見せないようにしています。飼い主さんが見ても、『なんとなく変』といったことはわかるかもしれませんが、我慢しているので痛みを訴えて鳴くということがなく、気づくことがなかなか難しいかもしれません。

多くの場合は、『静かにしている』ということで愛犬の異変に気づくと思います。また、触ってみたときに緊張感があったり、痛がっていそうだということがわかることもあります」

犬はどんなときに痛みを我慢しがちなの?

くつろぐ犬
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——犬が痛みを我慢する状況というのは、どのようなときでしょうか?
獣医師:
痛みが出るものはすべて我慢の対象になります。生きていくうえでは、どうにか呼吸をして、食べて、排泄して、立って歩かなければならないので、骨折しているなど物理的にどうしようもない状態でなければ、我慢するコはすべて我慢します」

痛みを我慢する犬に対して、飼い主さんが心がけたいことは?

くつろぐ犬
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——痛みを我慢している愛犬に気づけるように、飼い主さんが心がけたいことはなんでしょうか?
獣医師:
「基本は我慢するコもしないコも、観察ポイントは同じです。日常と違うことがあれば動物病院に相談するとよいと思います。

たとえば、食欲や元気があるかどうか、食べ方や食べる速度はどうかなどもよく見てあげてください。呼吸はいつもどのようにしているのか、呼吸の回数や胸の動き、お腹の動きも日頃から正常を知っておきたいです。

また、定期的に排泄をしているかどうか、量や形状、色に異変はないかどうか、排泄時に時間がかかっていないかどうかも見てあげてください。

お散歩などでは、歩き方や速度、散歩への意欲でいつもとの違いがわかると思います」
くつろぐ犬
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——たとえばクールな印象の犬や、飼い主さんとの関係性がまだ浅いなどの犬の場合は、異変に気づいてあげることが難しいかもしれません。日頃からどんなことに配慮したらよいでしょうか?
獣医師:
「あまり飼い主さんになついていないような印象があれば、できる範囲で少しずつ仲良くなれるようにして、より甘えられる存在になっていけるとよいですね。

愛犬に細かく触れるようになると、変化もより気づきやすくなります。ぜひ愛犬との信頼関係を築いていってほしいと思います」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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