犬と暮らす
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犬が「痛みを我慢している」ときに見せるサインは? 我慢しがちな犬の傾向も解説
今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬は痛みを我慢する動物なの?
「痛みを我慢するかどうかは、個々で異なります。最近は、大げさであるようなコも多い印象です。また、あまり痛みを気にしないコもいます」
「野性的な部分が残っている、日本犬の入ったいわゆる雑種は我慢しがちかと思います。あまり人にベタベタとくっつかないような、クールな印象のある犬も我慢することがあるのではないでしょうか」
痛みを我慢している犬に見られる特徴
「痛みを我慢しているので、表立って変化を見せないようにしています。飼い主さんが見ても、『なんとなく変』といったことはわかるかもしれませんが、我慢しているので痛みを訴えて鳴くということがなく、気づくことがなかなか難しいかもしれません。
多くの場合は、『静かにしている』ということで愛犬の異変に気づくと思います。また、触ってみたときに緊張感があったり、痛がっていそうだということがわかることもあります」
犬はどんなときに痛みを我慢しがちなの?
「痛みが出るものはすべて我慢の対象になります。生きていくうえでは、どうにか呼吸をして、食べて、排泄して、立って歩かなければならないので、骨折しているなど物理的にどうしようもない状態でなければ、我慢するコはすべて我慢します」
痛みを我慢する犬に対して、飼い主さんが心がけたいことは?
「基本は我慢するコもしないコも、観察ポイントは同じです。日常と違うことがあれば動物病院に相談するとよいと思います。
たとえば、食欲や元気があるかどうか、食べ方や食べる速度はどうかなどもよく見てあげてください。呼吸はいつもどのようにしているのか、呼吸の回数や胸の動き、お腹の動きも日頃から正常を知っておきたいです。
また、定期的に排泄をしているかどうか、量や形状、色に異変はないかどうか、排泄時に時間がかかっていないかどうかも見てあげてください。
お散歩などでは、歩き方や速度、散歩への意欲でいつもとの違いがわかると思います」
「あまり飼い主さんになついていないような印象があれば、できる範囲で少しずつ仲良くなれるようにして、より甘えられる存在になっていけるとよいですね。
愛犬に細かく触れるようになると、変化もより気づきやすくなります。ぜひ愛犬との信頼関係を築いていってほしいと思います」
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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