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愛犬の散歩中は注意が必要! 本当にあった恐怖の寄生虫エピソード

いつものお散歩コースやドッグランなど、犬にとって身近なところに潜む寄生虫。「寄生されても大きな病気にはならない」など、軽く見ている方もいるかもしれませんが、じつは重大な病気や命の危険につながることも……。今回は、実際に寄生虫の被害にあった方のエピソードをもとに、恐ろしい寄生虫についてご紹介します。
ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生にお話を伺いました。
散歩の子犬
Brendan von Wahl/gettyimages

寄生虫エピソード1)体についた黒いかたまりの正体は……⁉

イラスト/香川尚子
「5年ほど前の旅先でのこと。広場で愛犬を30分ほど遊ばせ、車に乗せると、シートにモゾモゾと動くものが……。あわてて愛犬を見ると、目や口のまわり、おなかに複数のマダニがまとまってくっついていて、まるで団子のようでした!」

知っておきたい!「マダニ」

マダニは公園や河川敷の草むらに潜み、犬が葉っぱに触れた瞬間などに体に飛び移って寄生します。目や鼻まわり、耳、足先、おなかなどにくっついて吸血することが多いです。
かゆみなどはありませんが、吸血しているマダニを犬の体からとるときに、マダニの体の一部が皮膚に残ると皮膚炎になることが。寄生数が多いと、貧血を起こす犬もいます。

さらに、マダニが媒介する病気のひとつに重症熱性血小板減少症候群(SFTS)があります。人もマダニからの感染が報告されており、死亡例もあります。しっかりと予防薬で対策することが必須です。

寄生虫エピソード2)夜通しかき続ける愛犬、原因は意外な〇〇だった⁉

イラスト/香川尚子
「突然かゆがりだし、夜も眠れないほどかき続けていた愛犬。動物病院で原因を探った結果、ホームセンターでのせたペット用ショッピングカートにヒゼンダニがついていた可能性を指摘され、驚きました!」

知っておきたい!「ヒゼンダニ」

ヒゼンダニは、母犬から子犬への感染、ドッグランやペットショップでの犬同士の接触、成虫や卵がついた敷物を使うことなどがきっかけとなり犬の体に寄生します。

激しいかゆみやフケ、脱毛、皮膚の赤みなどがおもな症状ですが、感染数が少ない場合は症状があまり出ないことも。そのため、寄生に気づかず、ドッグランに行ったり、ペット用カートに乗せたりして感染を広げることも! また、犬のヒゼンダニが人を吸血し、強いかゆみが起こることもあります。

検査では見つかりにくい寄生虫のため、症状から診断をつけ治療を進めることになります。愛犬のかゆがるしぐさが気になったら、獣医師に相談して早期発見を心がけましょう!
いかがでしたか? 今回ご紹介したマダニやヒゼンダニなど、寄生虫は愛犬を苦しめるだけでなく、ほかの犬にうつしてしまったり、飼い主さんにも被害がおよぶおそれもあります。健康的な毎日を過ごせるよう、対策や愛犬の健康チェックをしっかりと行いましょう!


お話を伺った先生/ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生
参考/いぬのきもち21年8月号「本当に怖い寄生虫の話」
イラスト/香川尚子
文/melanie
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