愛犬が散歩中に気になる行動を取ることはありませんか?
今回は、よくある散歩中の犬の気になる行動を4つピックアップし、その行動に込められた意味や理由を解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
あちこちにオシッコをする
犬が木の幹や電柱など、さまざまな場所にオシッコをする行動は「マーキング」と呼ばれ、自分の縄張りを主張するための行動と考えられていました。
しかし最近では、自分のニオイを拡散させることで安心しようとしている、また、犬同士のコミュニケーションとして、ニオイの情報交換をしているという考え方が有力になっているようです。
ほかの犬を見てマネをすることも
犬は生後半年くらいから、足を上げてオシッコをするようになります。ほかの犬が高々と足を上げてオシッコをしている姿を見て、マネをしているケースもあるでしょう。
猫や鳥など動くものを追いかける
野生時代の犬は小動物などを捕えて食べていたため、今でもその名残で、散歩中に猫や鳥を見つけると、追いかけてしまうことがあります。
これは狩猟本能による行動で、羊などの群れを追いかけて誘導する牧羊犬や、獲物を見つけ出して捕える猟犬に属する犬種などは、この本能が色濃く残っているようです。
おもちゃをブンブン振り回すのも狩猟本能によるもの
犬がおもちゃを口にくわえてブンブンと振り回す行動も、同じく狩猟本能によるもの。獲物を仕留めたときの行動を疑似体験しているのです。
あちこちニオイを嗅ぎまわる
犬が散歩中にあちこちニオイを嗅ぎまわるのは、どんな犬がこの道を通ったのか、ニオイから判断するため。犬はほかの犬のオシッコのニオイを嗅ぐことで、その犬の年齢や性別、健康状態、発情の周期まで判断できると考えられています。
ほかの犬の情報を集めて、自分もマーキングすることで情報を残していく、犬同士の“名刺交換”をしているともいえるでしょう。
飼い主さんより先に歩く
「飼い主さんより先を歩く=自分のほうが上だと思っている」といわれることがありますが、これには根拠がありません。犬が飼い主さんより先を歩くのは、自分をリーダーだと思って前を歩いているのではなく、単に散歩が大好きで、はしゃぐ気持ちや好奇心が理由でしょう。
ただし、愛犬の行きたい方向ばかりについて歩くと、“わがままを許してくれる人”と思われてしまう可能性があるため、注意が必要です。
愛犬の行動の意味を正しく理解して、散歩をより楽しみたいですね!
参考/「いぬのきもち」2021月4月号『犬は夜行性?遠吠えで仲間を呼ぶ?気になる習性の真偽に迫ります!犬の習性コレってホント?それともウソ?』(監修:東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。