みなさんの愛犬は、どこで眠るのがお気に入りですか? 実は、犬が寝場所を選ぶときは3つの基準があり、寝場所によってそのときの気持ちがわかるとされています。
今回は、犬が寝場所を選ぶ3つの基準とともに、寝場所でわかる犬の気持ちについて解説します。
犬が「寝場所」を選ぶ3つの基準とは
①安心して眠れる場所であること
犬にとって「安心して眠れる場所」とは、家族の気配を感じられる場所のこと。家族全員が目に映ったり、家族の声や足音が聞こえたりすると、犬は安心できるため、心地よく眠りにつけるでしょう。
②安全で静かな場所であること
犬が寝場所を選ぶときは、その場所が安全かどうかもポイントになります。
たとえば、眠っているときに足を踏まれた経験があると、足を隠せる場所を見つけて、足だけを隠して眠ることが。足は踏まれたくないけれど、飼い主さんのそばにはいたいといった気持ちが読み取れるでしょう。
③家族の動きにいち早く反応できる場所であること
野生の犬は敵に備えて眠りが浅かったとされていますが、その本能は飼い主さんの声にすぐに反応するために受け継がれています。そのため、犬は飼い主さんの「散歩」という声がしたら、すぐに動きだせるような場所を選んで眠ることがあるでしょう。
愛犬が選ぶ寝場所でも、飼い主さんへの気持ちがあらわれているようです。
犬がこんな場所で眠るときはどんな気持ち?
ここからは、いぬ・ねこのきもちアプリに投稿されたちょっと不思議な場所で眠る犬の写真とともに、寝場所から読み取れる犬の気持ちについてご紹介します。
ダイニングテーブルの下
ダイニングテーブルの下は、薄暗くて家族の会話が聞こえる場所。犬はとても安心した気持ちになって眠っているのでしょう。
イスの上
飼い主さんがいつも座っているので、「きっといい場所」と思って拝借したら飼い主さんのニオイがついていて、安心したのかもしれません。ひじ掛けを使って眠っている場合は、高さがちょうどよく、ことのほかリラックスできたというケースも。
家具と壁の隙間/ソファの下
部屋の明るさが気になるけれど、家族のそばにはいたいし、自分の存在はピールしておきたい……そんな気持ちのあらわれでしょうか。
ソファの背もたれ
ソファの背もたれに四肢を伸ばしてぶらりと体を預けると、背骨がフィットして意外と心地よいようです。飼い主さんのニオイもついているので、安心して眠れるのでしょう。
人がよく通る場所
部屋の真ん中や階段の途中、トイレの前といった、必ず家族の誰かが通る場所で眠るのは、常に飼い主さんの気配を感じられるから。また、通るときに声をかけられるのがうれしい場合もあります。
犬が寝場所を選ぶときは「飼い主さんへの気持ち」が込められている
犬が寝場所を選ぶときは、飼い主さんへの気持ちが反映されています。寝場所や寝姿から愛犬の気持ちを想像し、おやすみタイムを見守ってあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう!“寝る場所”でわかる犬のキモチ』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/Ru-Rie
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。