犬と暮らす
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犬のストレスどう減らす?食べ物や場所など好き嫌いから対策を練ろう
犬にもさまざまな好き嫌いがあります。食べ物をはじめ、場所や、時間帯まで。そんな愛犬の好みをどのくらい把握できているでしょうか?
雑誌『いぬのきもち』で実施した読者へのアンケート(計220人、2020年12月~2021年1月実施)集計結果をもとに、犬の好き嫌いから、嫌いなものと向き合うときのストレスを減らしていく方法まで解説します。
犬の食べ物の好き嫌いは?
アンケートの結果から、犬が好きな食べ物としては肉が人気が高く、犬は基本的に甘いものを好み、苦いものは毒を、酸味は腐敗を連想させるため、嫌う傾向にあるようです。
しかし、アンケートの結果では野菜や果物を好む例もあがってきていました。食生活が豊かになってきてることもあり、好き嫌いも多種多様になってきているようです。
食べ物のストレスはどう減らしたらいいの?
与えなければ愛犬の健康を維持できないものでない限り、嫌いな食べ物を無理に与える必要はありません。愛犬が喜んで食べるものだけ与え、好きをキープしましょう。
フードは愛犬の健康維持に欠かせないため、どんな状況下でもおいしく食べられるようにしたいところ。ふやかしたりトッピングしたりと、食べさせる工夫を考えておきましょう。
犬は場所にも好き嫌いがあるの?
犬はもともと落ち着ける場所と珍しい場所を好む傾向にあります。アンケートでも「犬の好きな場所」として「家の中」の回答が最も高い結果となりました。今は室内で暮らしている犬が多いため、もっとも安心できる場所である家の中がトップなのは納得の結果でしょう。
また、家の中で過ごすことが多い分、山や森などのお出かけ先は特別感や開放感があり、好む犬も多いようです。
場所のストレスはどう減らしたらいいの?
犬は飼い主さんの表情や動作をよく観察しています。大好きな飼い主さんが楽しそうにしていれば、苦手な場所でも愛犬のなかでポジティブな印象につながりやすくなるでしょう。
なお、乗り物酔いする犬も多いため好き嫌いが分かれる「車の中」。この場合は乗車する前に散歩や遊びなどで疲れさせておき、車は休憩するための場所と覚えさせてあげましょう。クレートなど、安心できる場所を車の中に持ち込むのもいいですね。
犬の好きな時間帯とは?
犬が好きと感じる時間帯をアンケートで聞くと、朝・昼・夕方・夜と人が活動している時間帯でほぼ均等に分かれる結果となりました。
犬は飼い主さんがそばにいる時間や、飼い主さんと再会できる時間が好きな傾向にあります。
最近では在宅勤務や外出自粛などで家の中で過ごす飼い主さんも多く、犬にとっては幸せな時間が増えているのかもしれません。
嫌いな時間のストレスはどう減らしたらいいの?
犬によっては、早朝は眠いので苦手、という声も。愛犬が安心して眠れる環境を用意できているという結果なので、困らないのであればたまには好きなだけ寝かせてあげてもいいでしょう。
どうしても苦手な時間を克服しなくてはならないようなら、たとえば朝の場合は、起きた時間におもちゃで遊ぶ、朝限定のスペシャルなおやつを与えるなど、愛犬が楽しみに思えることを用意すると、苦手意識も薄れるでしょう。
犬が食べ物や場所、時間などに好き嫌いを示すのは、犬なりの理由があります。安全や健康に影響を及ぼす事柄でなければ、無理に克服させる必要もありません。今回ご紹介した内容も参考に、うまく愛犬の好き嫌いと付き合っていってくださいね。
参考/「いぬのきもち」2021年5月号『音・時間・場所…… スキキライがわかれば愛犬はストレスフリーになる!』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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