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犬が突然ショック死することがある? 獣医師が解説
今回は「犬のショック死」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬の突然死とは
犬も同様で、数日前から体調の異変があったり持病があって余命が短い場合など、何らかの前触れがある場合は、突然死とは呼ばれません。
犬のショック死が起こる主な理由
《心臓発作》
心臓発作によって心臓が止まり、死亡することがあります。
《胃捻転》
食後に膨らんだ胃が、急激な運動によって捻転することで、血行不良や臓器壊死などを起こし、最悪の場合死に至ることがあります。
《中毒》
何らかの中毒症状が起こったとき、急性の場合は多臓器不全や心臓発作などによって死亡することがあります。
《熱中症や感電》
熱中症や感電では、体温上昇によって体の水分が急激に奪われることで電解質のバランスが崩れて、ショック状態や多臓器不全によって死に至ることがあります。
《交通事故》
交通事故などの外傷による臓器破裂や横隔膜ヘルニアなどによって、多臓器不全や心停止、呼吸不全となり死亡することがあります。
《寄生虫感染》
フィラリア症などの寄生虫感染を起こした場合は、正しく検査をせずに駆虫薬を飲ませることで、ショック症状を引き起こして死亡することがあります。
突然死は予測できないが万一に備えておくことが大切
万が一のときに慌てないためにも、普段から緊急な受診が必要になった場合の動物病院を決めておくこと、かかりつけの動物病院の休診日や診察時間外の場合に、連携や対応をしてもらえる動物病院を探しておくことは大事です。
また、愛犬の健康のために、犬種や犬の年齢から遺伝的な疾患やかかりやすい病気などを把握しておくこともおすすめです。
「犬はさまざまな理由で突然死やショック死を起こすことがある」ということを知っておきましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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