愛犬は、飼い主さんに遊んでほしいときや構ってほしいとき、しぐさでその気持ちを表現します。今回は、少し控えめな「遊ぼうよ」のサイン、鼻でツンツンについて紹介します。
犬の「鼻でツンツン」は遊んでほしい時のサイン?
飼い主さんがくつろいでいるときなどに、ふいに愛犬が鼻先で飼い主さんを鼻でツンツンとつついてくることはありませんか?
この鼻でツンツンするしぐさは、犬が飼い主さんに対して「遊んでほしい」「構ってほしい」とおねだりするときのしぐさの一つだといわれています。
犬同士で行う場合とは異なり、鼻でツンツンのおねだりは、は少し控えめな「遊んでくれませんか?」「少し構ってくれませんか?」というニュアンスのよう。どちらかというと奥ゆかしい愛情表現の一つなのですね。
おねだりに無条件に応じない方がいい場合も?
鼻でツンツンはかわいいらしい愛情表現ですが、毎回無条件に応えてしまうと「鼻でツンツンすればいつでも飼い主さんにかまってもらえる」と犬が覚えてしまい、行動がエスカレートしてしまうこともあります。
鼻でツンツンされたら「オスワリ」などの指示を出し、その指示に従うことができたらほめるようにするなどの決まりをつくるとよいでしょう。
不安な気持ちのときに鼻でツンツンすることも
落ち着かない気持ちになったときにも、犬は飼い主さんに対して鼻でツンツンすることがあります。不安な気持ちを飼い主さん伝えて、落ち着こうとしているのです。
ほかの犬のお尻や気になるものを鼻でツンツンすることも
散歩中ほかの犬に出会ったときに、ほかの犬のお尻に鼻を近づけ、ツンツンすることもあります。これは、鼻でつついてスキンシップを取ろうとしているしぐさです。
また、相手は犬だけでなく、初めて見たものや気になるものなどを鼻でツンツンすることも。こんなときは、気になるものの正体を探ろうとしているのかもしれません。
鼻でツンツンは、奥ゆかしくてかわいらしい愛情表現ですが、おねだりの表現でもあるため、無条件に反応しないことにも気を付けると◎ 場合に応じてメリハリをつけながら、愛犬とコミュニケーションを取っていきましょう。
参考/「いぬのきもち」2017年12月号『犬のオモシロ習性図鑑VOL.07 鼻でツンツン♡』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授 増田宏司先生)
文/Yoko N
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。