犬と暮らす
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乳製品で全身真っ赤、抗生物質で点滴治療に…!? 知らないと怖い「犬の隠れアレルギー」のこと
これは、今はアレルギーの症状が出ていなくとも、体内でアレルギーになる準備が進んでいるグレーゾーンの状態のこと。どんな原因で隠れアレルギーになってしまうのか、詳しく見てみましょう。
体内で免疫物質が増えるとアレルギーになる!
これらが一定量に近づいたり超えたりするとアレルギー症状が出ますが、症状が出るまでの間は体内で静かに増えていくので、気づきにくくなってしまいます。
地球上のすべてのたんぱく質が原因になる!
たとえば鶏肉や牛乳、カビやダニに含まれているたんぱく質など、人も犬もアレルギーの原因となるもの(主要アレルゲン)は共通している場合が多いです。アレルギー体質の犬は症状を出すたんぱく質(アレルゲン)の種類も多いので、注意しましょう。
食物アレルゲンになりやすいもの
【肉】
・牛肉
・豚肉
・鶏肉
・羊肉
・あひる肉
【卵】
・卵白
・卵黄
【乳】
・牛乳
【穀物】
・米
・小麦
・大豆
・とうもろこし
・じゃがいも
【魚】
・鮭
・たら
・なまず
・ししゃも
環境アレルゲンになりやすいもの
【節足動物】
・ヤケヒョウヒダニ
・コナヒョウヒダニ
・ノミ
・蚊
・ゴキブリ
【樹木】
・スギ
・シラカバ
・ハンノキ
【カビ】
・アスペルギルス
・アルテルナリア
・クラドスポリウム
・ペニシリウム
【雑草】
・ヨモギ
・オオブタクサ
・アキノキリンソウ
・タンポポ
・フランスギク
【牧草】
・カモガヤ
・ハルガヤ
・オオアワガエリ
・ホソムギ
・ギョウギシバ
【その他】
・金属
・ゴム
・薬
・ワクチン
このように、ありとあらゆるものがアレルギーの原因物質となることがあり、それは人も犬も変わりがありません。愛犬が体をかゆそうにしていたり、皮膚に赤みがあるなど、気がかりなことがあればすぐにかかりつけ医に相談してあげてくださいね。
参考/『いぬのきもち』2018年9月号「隠れアレルギー」特集(監修:獣医師・獣医学博士・動物アレルギー検査株式会社代表取締役社長 増田健一先生)
イラスト/山村真代
文/影山エマ
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