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イベント時は要注意!冬場の室内で犬が誤飲・誤食しやすいもの

冬場はご馳走が並ぶイベントが盛りだくさん。しかし、楽しいイベントが行われる室内は、犬の誤飲や誤食が発生しやすい場所でもあります。

今回は、冬場の室内のイベント時に気を付けたい犬の誤飲・誤食について解説します。

冬場の室内で犬が誤食しやすい食べ物

ポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の誤飲や誤食はいつでも起こる可能性がありますが、飼い主さんの注意が散漫になる冬のイベント時は特に起こりやすいので注意が必要です。

冬のイベント時に犬が誤飲・誤食しやすい危険なものとして、以下のようなものが挙げられます。

・焼き鳥の串
・とうもろこしの芯
・肉の骨
・ねぎ類
・チョコレートやココア、コーヒー
・レーズン
・マカダミアナッツ、ピーナッツ

また、食べ物ではないものの、「使用ずみの使い捨てカイロ」も、冬場に犬の誤飲が多くなります。使い終わったカイロは、必ず愛犬の届かない所へ捨てるように心がけましょう。

犬が誤飲・誤食した際にみられる症状

柴犬の豆助くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が誤飲・誤食をすると、どのような症状がみられるのでしょうか?誤飲・誤食したものの種類ごとに解説します。

焼き鳥の串やとうもろこしの芯

焼き鳥の串、とうもろこしの芯など、食べ物以外のものを犬が誤飲すると、「消化管内異物」という状態になるリスクがあります。

消化管内異物とは、犬の消化管内に誤飲したものがとどまってしまう状態のこと。「ヨダレがダラダラと垂れる」「何回も吐く、吐く仕草をする」といった症状が愛犬にみられたら要注意です。

ねぎ類やチョコレート

ねぎ類やチョコレート、また、これらを含む食べ物を犬が誤食すると、中毒症状を起こす可能性があります。

なお、チョコレートに含まれる成分「テオブロミン」によって引き起こされる中毒は、チョコレート中毒という名で知られています。犬がチョコレートを食べた量によっては、死に至ることもありますので十分な注意が必要です。

犬のチョコレート中毒の症状には、「脈が速くなる」「嘔吐や下痢をする」「体が震える」といったものが挙げられます。

また、冬場のイベント時に出されることの多いココアやコーヒー、レーズン、マカダミアナッツ、ピーナッツなども、犬の中毒症状の原因となったり、内蔵に負担をかけたりするリスクのある食べ物です。犬には食べさせないようにしましょう。

肉の骨

鍋料理やクリスマス料理で大活躍の骨つき肉ですが、肉の骨のような硬いものを犬が食べると、歯が割れたり折れたりする危険性があります。

犬の歯が割れる・折れることを「破折(はせつ)」と呼びますが、ひどい場合には、歯の神経が出てしまうといった事態も起こり得ます。

犬の歯の破折では、「犬の口を触ろうとすると嫌がる」「ゴハンを食べにくそうにしている」「片側の歯だけでゴハンを食べている」などの症状があらわれます。

犬の誤飲・誤食を防ぐために

クリスマス飾りとトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
冬場のイベント時に多発しがちな犬の誤飲・誤食を防ぐためには、ご馳走をいただく際などに、愛犬から目を離さないようにすることが大切です。愛犬をハウスに入れておくのもよいでしょう。

また、パーティーなどでは、骨付き肉を調理する機会も増えますが、愛犬に与えることは絶対にやめましょう。

年末年始は、動物病院も診療時間を短くしたり、診療していないことも多いです。万が一のときに備えて、かかりつけ医の場合はどうかを、事前に確認しておくことをおすすめします。
心浮き立つ冬場のイベントの数々ですが、犬にとっては危険なこともいっぱいです。愛犬の誤飲・誤食の防止にはくれぐれも注意しながら、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『寒さや乾燥などがまねく健康トラブルを全部出し! 冬はこんな病気・ケガに気をつけて』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、フジタ動物病院獣医師 酒巻江里先生)
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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