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もっと通じ合えるように!「愛犬への言葉づかい」3大テク
声のかけ方を意識してしつければ、指示した通りに愛犬が動いてくれるようにもなり、お互いの意思疎通が深まって、信頼関係の向上にも大いに役立ちます。
今回は、獣医師・獣医学博士の増田宏司先生に「愛犬としっかり意思疎通を図るための声のかけ方・指示の出し方」を聞きました。
これから紹介する3つのテクニックを意識して、愛犬と以心伝心の関係になりましょう!
指示する言葉はとにかく短く!
指示する言葉はとにかく短くて、発音しやすい言葉を使うと、意思疎通を図りやすくなります。
たとえば、愛犬をほめるときは「よくがんばったね!えらかったね!」よりも「イイコ!」と端的にほめたほうが通じやすいです。
同様に、「ちょっと待ってて」よりも「マッテ」、「何でこんなことをするの」よりも「ダメ」のほうが、指示が通りやすくなります。
お話をうかがった増田先生は、愛犬に指示が通じやすいよう、「フセという言葉も、〝セッ″と聞こえるほど、短く発音している」のだとか!
指示する言葉は家族内で統一する!
言葉づかいが家族によってバラバラだと、愛犬は混乱してしまい、こちらの意図が伝わりません。
家族それぞれと愛犬との関係も深まりにくくなってしまうため、みんなでよく相談し、指示しやすい言葉に決めると◎。
決めた言葉をみんなで反復して使うことで、その言葉が愛犬の記憶に定着し、こちらの意図も伝わりやすくなります。
発話はゆっくりハッキリと!
この話し方を家族全員で心がけると、言葉づかいが「愛犬だけの特別な表現」になり、愛犬も「いまは自分に対して声をかけているんだな」と理解が深まりやすくなります。
反対に早口で話しても指示は通りにくく、無駄に愛犬の興奮をあおることがあるかも。
急いで座らせたいときや落ち着かせたいときに慌てて指示を出しがちですが、そんなときこそ「ゆっくりハッキリ」指示するようにしましょう。
言葉の音程も意識してみるとGOOD!
「オイデ」といった呼び戻しの指示は、明るく元気に指示したほうが伝わる、
「マテ」といった抑制的な指示は、低い声で言ったほうが伝わるなど、
愛犬の性格やそのときのシチュエーションによっても変わってくるので、愛犬に伝わりやすい音程を見つけるといいでしょう。
愛犬に通じやすい声がけで、もっと深い関係を築きたいですね。
お話を伺った先生/獣医師・獣医学博士 増田宏司先生
参考/「いぬのきもち」2021年11月号『4つのステップで身につく 愛犬に伝わる〝コミュ力″』
写真/殿村忠博
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